まれびとパレード (角川文庫)
まれびとパレード (角川文庫) / 感想・レビュー
はつばあば
まれびと??まれびとって何?。あぁそうか、人ならざる稀人(まれなひと)の事か。ここに登場する稀なゾンビ、座敷わらし、泥田坊、邪鬼。現在の世界に登場してちょっぴりでいいから刺激をもらえたら戦争も原発も不要の世界になるかもしれない。この電飾で赤々とした世界が、スマホなどという年寄に不向きなものを使わなくても現金で支払いできる・・汲み取り式のトイレも盥での洗濯もお断りだが・・お風呂の自動湯張りも外せないが・・もう少し昔に返ってもいいかなぁと。ここに登場の場所のようなほっこりした地域はもうあかんのやろか・・
2022/08/02
エドワード
これはアイデア勝ちだ。主人公は人間でないヤツ。一年前に海で遭難した青年が帰って来る。死者との対話だ。ビジュアルが想像できない奇妙なデート。次は座敷わらしだ。不登校の弟のいる家族の家へ現れる。三番目は江戸時代の侍。ショッピングモール建設地から思わぬものが出る。三つの物語が、まれびとが幸福をもたらすという民俗学の学説の通りなのが面白い。四番目は趣向を変えて興福寺東金堂の四天王像(国宝)に踏まれる邪鬼の夜の散歩。ゴジラならぬゴジカと遭遇する。画像検索したら確かにユニークな邪鬼たち。翌朝の「得意げな顔」がいいね。
2023/05/22
えりこんぐ
ゾンビ、座敷わらし、泥田坊、邪鬼。人間ならざる「まれびと」たちが登場する短編集。どれも怖さは1ミリもなく、笑えたりあったかい話だった。なんとなく、夏に読めて良かったと思った。【積読49】
2024/09/01
hnzwd
毛色の違う4編からなる短編集。共通するのは人ならざる稀人(まれびと)が話の中心にある事。とはいえ、そこは越谷オサム。いずれもほっこりさせてくれました。出来が良くて甲乙付け難い4編でした。
2022/05/26
mayu
初読み作家さん。なんとなく手に取ったけど、面白かった〜。稀人と呼ばれる人間ではない存在が突如と現れるこの作品。ゾンビ、座敷わらし、泥田坊、邪鬼。この本に出てくる稀人達は、恐怖や気持ち悪さとはかけ離れ、なんともほんわかさせる存在なのが面白くて話にすんなり入り込めた。仏像好きとしては邪鬼の話『ジャッキーズの夜ふかし』がツボ。実際に奈良にも行きたくなったし、邪鬼を見てニヤリとしてしまう事間違いない。 現実世界では考えられないような話だけど、そんな世界にどっぷり浸かって楽しめた1冊。
2021/11/26
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