扉の影の女 (角川文庫)
扉の影の女 (角川文庫) / 感想・レビュー
紫陽花
数十年ぶりの再読。表題の作品と東京近郊の海水浴場を舞台とした「鏡が浦の殺人」の2作品から構成されています。メインは表題の作品で、犯行にハットピンを使用、パージが解けて復活、夜行急行「月光」、駅の伝言板、ヒロポン中毒…。昭和30年代の時代模様の一端が窺えました。この作品は旧家を舞台としたものではありませんが、金田一耕助の日常生活、成功報酬などについて描かれており、それなりに楽しめました。
2022/04/10
coco夏ko10角
金田一耕助シリーズ。 『扉の影の女』依頼人とのこと、お金のこと、助手の使い方とか、等々力警部とのこととか…。金田一耕助の有能探偵っぷりが味わえて、これシリーズの中編作の中でも特によかった。 『鏡が浦の殺人』この加藤女史のキャラ好きだなぁ。
2023/08/25
T
復刊記念に旧版を再読。 表題作はここでは評判悪いが、個人的には好き。自分に都合の悪い事は語ろうとしない事件の依頼人たちとの金田一の駆け引きが見物。犯人当てとしては確かに期待外れだが、推理する要素はあるし それだけで作品自体を否定してしまうのは勿体ない気も。 等々力警部や多門修との関係、報酬や普段の生活等が垣間見れる、金田一耕助ファンなら読んで損無し。落ちも良い。元の短篇は光文社「金田一耕助の帰還」で読めるので、比べてみるのも面白いかも。 「鏡が浦~」は、横溝氏の某長篇を彷彿させる 犯人の恐ろしさが際立つ。
2022/03/27
らむだ
表題作は謎解きの妙というよりもトントン拍子の爽快さや合間に描かれる金田一耕助の日常が魅力。 『扉の影の女』 『鏡が浦の殺人』
2022/02/01
agtk
再読。前に読んだのはたぶん中学生のとき。金田一耕助の私生活が垣間見れて楽しめる作品集。もうひとつの「鏡が浦の殺人」は金田一と等々力警部のバカンス先での事件。なんとなくジッチャンの孫の事件みたいで、これもありか。いつもの作品よりも軽く読める。
2022/01/17
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