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論理仕掛けの奇談 有栖川有栖解説集 (角川文庫)

論理仕掛けの奇談 有栖川有栖解説集 (角川文庫)

論理仕掛けの奇談 有栖川有栖解説集 (角川文庫)

作家
有栖川有栖
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-03-23
ISBN
9784041121740
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論理仕掛けの奇談 有栖川有栖解説集 (角川文庫) / 感想・レビュー

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Tetchy

文庫解説の寄せ集めだが、これが面白い。1つとして手を抜いた仕事がない。その作品や作者に対する愛が感じられるのだ。作品を手に取るきっかけは勧める人がいかに面白く、楽しく読めたかを如何に伝えるかだが、有栖川氏はその高いハードルを難なく越えている。彼の特徴は作家であるが故の交流の広さ。単に作品を語るのではなく、実作家とのエピソードをうまく織り込むことで、厚みをもたらしている。物語と作者への愛に溢れた作家なのだ。そんな氏の解説を読むことはその本を読んだ自分が幸せになるし、また解説をしてもらった作者も幸せだろう。

2023/09/20

HANA

著者が他作品へ書いた解説集。元となる作品で読んでいないものが多いので読む前はどうかと思っていたのだが、これが滅法面白いのである。読んでいない作品はブックガイドとして既読の作品はその魅力が深掘りできるし、兎に角収録されている作品は片端から目を通したくなる。特に心惹かれたのはクィーンに関する部分か。論理に淫したあの作品群、もう一度手に取ってみたいな。著者の立場としては厳しめの松本清張評も、この解説読んでると『点と線』再び目を通したくなるし。こういうミステリ愛に満ち溢れた物読むと、ミステリが読みたくて堪らない。

2022/04/23

http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/02/post-1d595c.html 色々面白い本の紹介がありましたが、再読したい本がいっぱい見つかりました。

2023/02/26

藤月はな(灯れ松明の火)

題名が幻惑的で素敵で手を取りましたが、正直、後悔しました。何故なら有栖川先生が解説を書いた本のほとんどを読んでいなかったからです。ネタバレはミステリーではご法度ですが、心配は無用でしたね。『踊り子の死』、『クロック城』、『樽』や『Xの悲劇』の解説には当時と同じく、膝を打ちました。また、この解説に出会えるなんて!だが同時にジル・マゴーンが死去していた事を知り、ショックを受けたのだった。因みに『米澤書店』でも紹介されていたので遂に『大誘拐』(天道真氏)を読みましたが、大変、面白かったですよ、有栖川有栖先生!

2022/07/14

タカギ

本書の単行本版を読んだ後で、松尾由美の〈バルーン・タウン〉シリーズ、ジル・マゴーンの『パーフェクト・マッチ』、西澤保彦の『リドル・ロマンス』、高井忍の『漂流巌流島』を読んだ。エラリー・クイーンの各書、クロフツの『樽』は読まないとなあと思いつつ、まだ手が伸びず。連城三紀彦、笹沢左保の著書は復刊が続いていて、何冊か買っているが、まだ読めていない。今回、文庫版を読み返したら、竹本健治が読みたくなった。『涙香迷宮』の解説が恩田陸だったせいもある。

2022/05/04

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