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びっくり箱殺人事件 (角川文庫)

びっくり箱殺人事件 (角川文庫)

びっくり箱殺人事件 (角川文庫)

作家
横溝正史
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-01-21
ISBN
9784041123522
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びっくり箱殺人事件 (角川文庫) / 感想・レビュー

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coco夏ko10角

『びっくり箱殺人事件』舞台上で起こった殺人事件。なんだか文章やノリがいつもとちょっと違うかな。 『蜃気楼島の情熱』は以前他短編集で既読。やはりこういう横溝作品の方が好きだな。

2022/06/01

nishiyan

表題作と「蜃気楼島の情熱」の二編が収録された本作。『びっくり箱~』はレビュー演劇の劇中に起こった殺人事件を皮切りに三人が犠牲になる内容。金田一耕助が登場せず、等々力警部が三枚目的な役割を担っている。演劇の出演陣が縦横無尽に暴れまわる推理活劇といった趣き。『蜃気楼島~』は『本陣殺人事件』に登場した久保銀造の招きを受けた金田一耕助が過去に殺人事件に巻き込まれた男の身重の妻が殺害される事件に挑む内容。短編だけに人間関係も含めてギュッと詰め込まれており、安心感のある展開。ラストの夫の寂しげな旅立ちが印象的だった。

2022/08/16

agtk

2編収録。表題作はいつもの横溝作品と違い、びっくり箱ならぬおもちゃ箱をひっくり返したような賑やかさ。何人も死んでいるのに能天気な感じで話が進む。まさに異色作だが、これはこれでおもしろい。もう一つの「蜃気楼島の情熱」は金田一耕助と久保銀造、磯川警部。こちらはもの悲しい。

2022/02/06

私的読書メモ3328

表題作は、異色作との触れ込みですが、確かに遊びの多い文章には作者の試行錯誤が明らかです。ただ、内容としては、戦後のいかがわしい猥雑な風俗を部隊としている点から、良くも悪くも「いつもの横溝正史」と感じられました。併載の「蜃気楼島の情熱」は、金田一耕助シリーズでも上位に入る完成度だと思いました。シリーズの持ち味が凝縮されていてとても面白かったです。

2022/05/13

夜の手ざわり🌙☆*.+

『びっくり箱殺人事件』『蜃気楼島の情熱』の2話を収録。表題作で探偵役をつとめるのは、役者兼小説家の深山幽谷先生。金田一耕助ものとは打って変わって、謎解きやトリックを楽しむというよりも、ユーモアたっぷりな登場人物たちのコミカルな語りが楽しい作品でした。一方『蜃気楼〜』は金田一耕助が登場。70ページほどの短い作品ではあるものの、犯人の身勝手さに何だか悲しくなるお話でした。★3

2022/02/23

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