華やかな野獣 (角川文庫)
華やかな野獣 (角川文庫) / 感想・レビュー
marty@もぶおん学
「幽霊男」以来再びボーイに扮する金田一耕助。そんな彼が潜入する今度の舞台は、戦後成金から多額の遺産を継承した享楽的な娘が主催する、富裕層を相手とした会員制の男女のお楽しみパーティー。主催者の娘自らお楽しみの翌朝、殺害されているのが発見されるが、被害者と一夜をともにした男はパーティーには初顔で誰も面識がなく、忽然と姿を消していた。テーマがテーマだけに割と露骨で、殺人に至るまでの過程も苦笑を禁じ得ないが、伏線の張られた状況、以外な動機などはきちんとミステリである。
2023/12/14
餅屋
金田一もの中短編集、表紙の野獣が華やかで⁉▲臨海荘では、大勢の男女が集う享楽的な宴が終わろうとした矢先、ベッドルームで死体が発見される▼表題作「華やかな野獣」は昭和31年秋の横浜本牧が舞台で、埋め立て前の小高い部分に建っているのか?都会ものに数えて良いか微妙も破廉恥かつエロチックさでは極北かもしれない。内容も急展開具合といいエッジが効いており中々なもの「暗闇の中の猫」昭和22年春、等々力警部と知り合った事件と言うが…真偽は定かではない。飄々とした若い感じが新鮮で、内容も上等「睡れる花嫁」既読(1956年)
2023/08/06
MASPY
復刻版。表題作の「華やかな野獣」のほか「暗闇の中の猫」「睡れる花嫁」の3作品が収められています。これぞ横溝作品というべきか、いずれもエログロさが際立つ作品です。前2作には、変装して現場に潜入した金田一耕助が登場します。「暗闇の中の猫」は、等々力警部との最初の出会いとなった事件です。面白く読み進めることができました。
2022/05/07
奥田智徳
3つの短編集。いずれもトリックが素晴らしく、十分楽しめた。等々力警部との出会いも興味深い。
2022/08/28
うさぎ
収録の「暗闇の中の猫」 初めて読んだ。金田一と等々力警部との出会い。感無量。
2022/04/08
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