准教授・高槻彰良の推察8 呪いの向こう側 (角川文庫)
准教授・高槻彰良の推察8 呪いの向こう側 (角川文庫) / 感想・レビュー
ひさか
2022年10月角川文庫刊。書き下ろし。シリーズ8作目。押し入れに棲むモノ、四人ミサキ、雪の女、の3つの連作短編。尚哉と彰良の3つの怪異事件解決話に加えて、青い目の彰良の正体に触れる話や、異捜の話が出てきてわくわくしました。次回も気になります。
2023/06/02
ぽんすけ
「押し入れに棲むモノ」ゾクッとして良かったな~。些細な遊びからイジメに発展し、クラス全体の問題になるって、まぁ小学校ではよくあるパターンじゃないかと。尚哉の体験という形をとって作中で書かれてた、問題が起きた時とりあえずごめんなさいしなさいってうやり方は、私も子供の時から大嫌いでした。だってどう考えても相手ごめんなんて思ってないし。言われたほうも「いいですよ」って言わなきゃいけなかったけど、心の中では「ちっとも良くねーわ!」ってなるよね。最近もう一人の先生が出てくると3割増しカッコよく見える病にかかってます
2023/09/26
ちょろこ
シリーズ8の一冊。帯の「繋いだ手は放せない…」にちょっとドキドキしたけれど最後まで読むとぶんぶん頷けるぐらいの読後感。いきなりぶん投げられてた尚哉もこの先の進路をまた考える歳になったのかと思うと感慨深い。尚哉父の親心が良かったな。ムギが心を繋ぐ"糸"になって欲しいな。今作も随所でせつなさ感じつつ、アキラ先生の優しい対応に相変わらずキュンときた。尚哉とアキラ先生、ケンちゃんは誰よりも心通じ合うファミリーみたい。"もう一人の高槻"の胸の内も、アキラ先生と尚哉、二人の行く末もまだまだ掴めないのがまた面白い。
2022/11/10
mariya926
最初の頃は本物に会ってみたいという感じだったのに、段々本物と遭遇率が高くなっているなぁと思いつつ読んでましたが、主人公も感じていたみたいです。モンモンも未来を見る少女も雪女も本物っぽいですね。しかも主人公が素直に楽しめるようになって、それをとても喜んでもらえる関係って素敵です。両親や幼い時の友人に会ったり、少しずつ克服していっていますしね。後はもう一人の高槻さんの正体が気になります。
2022/11/30
yukaring
アキラ先生の第8弾は小学校で噂のお化け「モンモン」や雪山で出会う雪女、不気味な絵をもらうと死者に連れていかれるという相談など、怪異度高めの3編。今回は深町くんの小学校時代のほろ苦い思い出ややアキラ先生の子供の時のお話など2人の過去がうっすら見えてくるのが嬉しい。佐々倉さんと深町くんもすっかり距離が近づき心強いが「もう1人のアキラ先生」が出てくる頻度も高まり今後の展開が不安。帯の『繋いだ手は放せない。この先も、ずっとー』ってなんか恋愛ものっぽい煽り。なんだか最近BL色強まってきてるのではないだろうか😜
2022/11/18
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