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一私小説書きの日乗 憤怒の章 (角川文庫)

一私小説書きの日乗 憤怒の章 (角川文庫)

一私小説書きの日乗 憤怒の章 (角川文庫)

作家
西村賢太
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-05-24
ISBN
9784041126110
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一私小説書きの日乗 憤怒の章 (角川文庫) / 感想・レビュー

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こうすけ

西村賢太の日記。うーん、理由は全くわからないけど、やっぱりめちゃくちゃ面白い。今回はかなり怒り狂っていた。また、ベルばらのグッズを100点買ったり、旅行に行ったり、明らかに彼女が出来ている様子。この本にもたびたび出てくるMXのレギュラー番組をYouTubeで見てみたら、「ファンレターはなるべく返していますが、"図書館で借りて読んでます"っていうバカには返信しません、即ゴミ箱行きです」と言ってて爆笑しました。

2022/06/25

〆に「夜、十条にて味噌チャーシューと餃子。深更、缶ビール1本、宝三分の二本。手製のハムエッグ三個とスモークチーズ、ドライサラミ。最後に、緑のたぬき」といった日記が延々と続き、ずっと胸焼けしつつ読了。そりゃ早死にされるわ…。たまにオリジンのエビとブロッコリーのサラダが出てくるとえらい西村先生えらいとほめちゃう。この食生活でサウナ2時間はそりゃ無理よ。「その後、買淫。今日は外れ」も無理よ。ビートたけしさんと会って飲んで舞い上がってるご自身の描写がすごかった。推しを前にした人間のダメダメさは人間同じなのだなあ。

2023/10/08

澤水月

「私小説を娯楽化」とされることに異を唱え「私小説を娯楽以外のものに思ったことはない」「自分の私小説も…“陰鬱な娯楽作品”」。滅茶な食生活ながら毎日執筆、TV出演の超多忙。創作バイオリズム不調期(芥川受賞後約2年くらい)で原稿を続けて落とし編集者らとの揉め事も暴露、しかしとにかく書こうという意欲。13年11月に石原慎太郎、12月にたけしと会い法悦。異様に映画の苦役列車を貶すが繰り返し観にいく。明るさ見える一行で終わり、追悼する玉ちゃん解説。以降は現状紙絶版、電書全7冊。次が番組突如降板騒動だが…読了2/17

2023/02/22

ぽち

【再読】日々御不浄のお供に。ミニマル・ミュージックとの親和性。新刊で手に入る著者の書籍も残り少なくなってしまった、「日常」シリーズあと三冊、文庫化されないかな・・・

2023/11/16

ぽち

平成24(西暦2012)年5月28日(月)から翌年同月20日(月)までの日記、なので丸十年前の記となる。日記文学というものがあるけど、本書の終わりのほうで自ずから「ただ起きて飲み食いして寝るだけを記した」とする、一文も短く、羅列のみで終了する一日も頻出するこの賢太日記は果たして文学なのだろか。レリスやアンネと比較するなど野暮で無粋で無為に過ぎるが、そう、無為だ、わたしはこんな疑問風のことなどは勿論考えてはいないし、読まれることを前提とした文章の記述という点に共通性なども見てはいない。これは文学であるか。

2022/06/12

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