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明日の僕に風が吹く (角川文庫)

明日の僕に風が吹く (角川文庫)

明日の僕に風が吹く (角川文庫)

作家
乾ルカ
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-09-21
ISBN
9784041127612
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明日の僕に風が吹く (角川文庫) / 感想・レビュー

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相田うえお

★★★★☆22105【明日の僕に風が吹く (乾 ルカさん)】父母叔父が医師である主人公の男子は子供の頃、機内で『この中に医師はいらっしゃいますか!』というドラマのワンシーンの様な状況になり、その際、叔父が急病人に緊急対応したことに憧れを持っていた。その後、中学生になった彼は、学内で急病人発生という同様の事態に遭遇するが、処置どころか逆に尻込んでしまった。この件でクラスメイトに責められ、引き篭もりに。そんな彼を叔父はその北海道の離島にある高校に入学させ...と話は流れていきます。いや〜素晴らしい作品でした。

2022/11/11

はつばあば

読み友さんお勧めのこの本、紙本で購入して良かったです。いつでもお貸しできます。「父も叔父も医者」の家庭に育った有人。彼の夢は叔父のような医者になること。ですが・・中学の時アナフィラキシーの同級生に遭遇。叔父のようにかっこよく手助けをするつもりだったが・・イジメにあい引き籠る。そんな叔父から北海道の離島への高校進学を勧められる。閉鎖的な島民?叔父に対して開けっ広げの毎日だったのに叔父が亡くなって島に医者が居なくなってからの島民の愚痴と共に、叔父が有人を只のサンプルとしていたとの想い。子供の成長期の為の試練?

2022/10/25

さおり

7月勝手に課題図書にて、はじめましてのルカさん作品。中学校で辛い思いをして引きこもった有人。叔父のすすめで北海道の離島の高校に、1年遅れで入学。ずるさとか弱さとか、そういうのを見逃してくれない描き方が良いなと思いました。自分が弱いことを知ってはじめて、強い心を手に入れるためのスタートラインにたてるんじゃないかな。鳥がたくさん出てきましたが、鳥そのものについての細かい描写がなくて助かりました。そこも私にとってはプラスなポイント。以前お気に入りさんの感想で気になった別の作品も、読んでみようかな。

2024/07/28

タルシル📖ヨムノスキー

ある出来事がきっかけで不登校になった高校生の有人が、北海道の離島での生活の中で自分と向き合い成長していく物語。初めは都会と違う濃密な人間関係に戸惑い、離島での生活にもなかなか馴染めない有人。でも島の人たち、特に島の高校に通う2人の先輩と2人の同級生の存在は、固く閉ざされた有人の心の扉を少しずつ、時には多少強引にこじ開けてくれます。今自分の居場所がないと感じているあなた、天気と過去は変えられないので、10年後のあなたが後悔しない生き方を探してください。乾さんは3冊目。また追いかけたい作家さんが増えました。

2023/07/12

Y.yamabuki

有人はある事を切っ掛けに不登校になり、離島の医者である叔父の勧めで島の生徒四人の高校に進む。島で癒されて立ち直る真っ直ぐな青春ストーリーかと思ったが状況はもっと複雑だ。島で様々な人と出会い色々な経験をするが、彼にとって必ずしもポジティブなものばかりではない。落ち込んで後戻りしそうにもなる。けれど経験を通して折り合いを付けながら、遂には過去に決着をつける時が来る。不登校になる前よりずっと強くなり、遥かに成長した有人の姿がまぶしい。叔父が有人や先生を知っる人に大きな影響を与えたのが分かる後半は読み応えも大きい

2022/11/29

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