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未来からの脱出 (角川ホラー文庫)

未来からの脱出 (角川ホラー文庫)

未来からの脱出 (角川ホラー文庫)

作家
小林泰三
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-07-21
ISBN
9784041128138
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未来からの脱出 (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー

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かぷち

私はサブロウ、推定百歳。認知症の疑い有り。気が付いたら施設にいた。これはなんだ?何かの罠か?罠だとしたら誰が何の目的で?全ては私の妄想なのか。だがそんな事より協力者を見つけ、脱出しなければ。こんな人生まっぴらだ。冒頭から謎めいた展開で、ワクワクが止まらない。有りそうで無かった話、似たような話を読んだけど忘れているだけかも。まさか記憶を操作されている?土曜の朝っぱらからこんなしょうもない感想をちまちま書いているのも、何かの間違い!?おっと誰かが来たようだ… 記憶を消される前に書いておく、オススメ。

2024/04/13

いつも、頭の中で登場人物の風貌を想像しながら読むのですが、この本の主人公(100歳前後)はどうしても想像できなかった! 謎の施設からの脱出、協力者、記憶。 展開と納得感がすごかったです。 未来からの脱出というタイトルが最後にストンと腑に落ちました。

2024/07/05

オヤニラミ

未来のSF。人が作り出したコンピューターが更に発達したAIは人類滅亡を食い止めるべく、生き残った人類を効率的に存続させるために施設を創設。精神的肉体的に老化措置を施された主人公のサブロウは自分の存在自体に異変を感じ、この施設からの脱走をはかる…施設の中で仲間を作りアンドロイドに支配されている事に気づいたサブロウ達はAIと相対するが、全ての行動は人類滅亡を食い止めるために施された処置の一つなのか!?そして人類自らが発明したコンピューターに支配されると言う事も世の摂理なのか😌隠れた壮大なテーマが恐ろしいです

2023/06/22

活字スキー

【みんなが力を合わせればいつかは脱出できる】記憶を失くした主人公が断片的な手がかりから必死に状況を推測して困難に立ち向かおうとするヤスミンお得意のパターン。スリリングだしショッキングでもあるけれど、ホラーではないと思う。やっぱりヤスミンはSFの人だよ。どこかおかしな老人ホームからの脱出計画がいつの間にやら貴志祐介『新世界より』や山本弘『アイの物語』、そして映画『マトリックス』を混ぜ込んだような悪夢的未来に飲み込まれてゆく。ヤスミンからの最後のメッセージは、すごく真っ当なSFエンタメだった。

2022/08/16

nil

小林泰三の脱獄SFミステリ。やっぱり小林泰三のSFはいい。記憶がなく、施設から出ることも叶わず、日記に残された暗号に謎の”協力者”の影、小さな驚きと大きな謎で読む者を惹きつける序盤。各方面に特化した仲間たちと計画をたて、命懸けの脱出劇を繰り広げるスリリングな中盤。意外な真相とスピード感ある展開にラストまでノンストップで読ませる終盤。堪らねえ。プロローグとエピローグの繋がりもサブタイトル込みでめちゃくちゃよかった。ある種、らしくない結末も好き。いつまでも一番好きな作家です。『記憶破断者』もまた読みたいなあ。

2022/08/07

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