金田一耕助の冒険 (角川文庫)
金田一耕助の冒険 (角川文庫) / 感想・レビュー
佐倉
金田一耕助を主役とした短編集。長編では地方の因習とか柵の中で悪戦苦闘する金田一が見れるが、こちらでは都市や避暑地と言った文明的な世界観における活躍がメイン。田舎では余所者扱いだが、都会においても矢絣に袴の男は異物なのがおもろい。目立つ格好で尾行とか平気でやるのもなんかズレてて可愛い。ちょっとした言葉遣いや待ち合わせの時間のズレからアリバイ崩しを行う『鞄の中の女』、最後の一文がバッチリ決まって「お後がよろしいようで」と言いたくなる『夢の中の女』が面白かった。
2023/03/18
takaya
『~の女』という題名の短編ミステリー。短篇だけに、それほど登場人物も多くなく、凝ったストーリーではありませんが、楽しめました。さーっと読めるエンターテインメント作品です。
2022/09/29
marty@もぶおん学
発表順に「夢の中の女」(S.31.7)から。パチンコ屋の看板娘で空想癖のある通称「夢見る夢子さん」が、3年前に何者かの手によって殺害された姉と全く同じ状況で殺された。人気歌手だった姉のパトロンである会社社長や、ファンの青年が容疑者として浮上するが、姉妹の殺害は同一犯によるものなのかが事件の焦点となり、また妹がなぜ殺されなければならなかったのかに捻りが効いている。
2023/12/16
agtk
金田一耕助の短編集。「~の女」というタイトルの短編が11編。等々力警部とのバディがほほえましい。どれもおもしろかったが、特にお気に入りは「鏡の中の女」「傘の中の女」「夢の中の女」。「瞳の中の女」も毛色が変わっていておもしろい。今回の表紙はちょっと苦手かな…。
2023/06/04
奥田智徳
再読。金田一耕助と等々力警部の短編集。気楽に読めるのが良かったかな。殺人事件を笑って話ってのもある程度軽い作品集。良く考えると怖いけど?
2023/07/16
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