火狩りの王 〈一〉春ノ火 (角川文庫)
火狩りの王 〈一〉春ノ火 (角川文庫) / 感想・レビュー
ミュポトワ@猫mode
火狩りの王、1巻目。あー面白かった。決してそんなことはないのだが、久しぶりに面白い長編ファンタジーを読んだ気がする。いっぱい読んでるんだけどね、でもここまで長編って珍しいかもしれない。まだ1巻目なので、訳が分からないことが多いが、そこが面白い。訳が分からないまま、ズブズブと物語に引き込まれるこの感じ。この面白さのまま、外伝まで一気に行ってもらいたい。期待を込めて2巻目、読んでいきます。それにしても山田先生よ。良い挿絵で、物語をアシストしてくれる。マジで素晴らしい。
2024/02/20
万葉語り
最終戦争後の未来世界。人は火が使えなくなり、火狩りが炎魔から刈り取る金色の血のような液体を燃料に、細々と生活を営んでいる。少しずつ世界観を理解するにつれて、町の少年煌四と紙漉きの村の少女灯子の邂逅を待ち望む自分がいた。しかし、いいところで物語は続く。結構長いシリーズに手を出してしまったことも分かった。2023-58
2023/05/03
PEN-F
今までに人類は一体どれだけの数の種の尊い生き物を絶滅に追いやってきたのだろう。それはまさにジェノサイドと呼ぶに相応しいほどの無慈悲の虐殺。一度滅びかけた人類は火を失った世界を生きている。闇と、そして炎魔という魔物に怯える日々を送りながら。たしかに炎魔は人を殺す。でも彼らは自らの命と引き換えに人類に火を分け与える。これは何を意味するのだろう?まだ人類は世界に存在する事を許される存在なのか試されているのか?超一級品のファンタジーの幕開け!
2023/04/15
よっち
人類最終戦争後の世界。森に囲まれた小さな村に生まれた11歳の少女・灯子と、機械工場が立ち並ぶ首都で暮らす15歳の少年・煌四。2人の人生が交差するファンタジー。大地は黒い森に覆われる世界、天然の火に近づくと体が内側から燃え上がる人体発火病原体に冒されている人類。千年彗星〈揺るる火〉や「火狩りの王」といった伝説とは何なのか。困難な時代を背景に二人の数奇な運命が動き出すストーリーは、灯子が火狩りの遺品と狩り犬かなたを遺族に返すため首都へ向かうことで繋がりそうですね…ここからどう物語を動かしてゆくのか続巻に期待。
2023/01/30
もっぱら有隣堂と啓文堂
新聞広告と山田章博さんのイラストから。「大人のあなたが夢中になるファンタジー!」「シリーズ全5巻、5ケ月連続刊行第一弾!」というもの。守り人シリーズも十二国記もそうだが、ロードゴーイング+主人公の成長記という構成自体がよろしいわけ。いろいろな事件が起き、失敗をし、立ち直り、裏切られ、友情を築き、やり遂げる。感情移入もしやすく、読み終えると999じゃないけれど一つの旅が終わる寂しさがあって。この作品の情報は何も持ち合わせていないので、灯子と煌四がどのように出会い、旅をし、成長するのか、楽しみながら見届けたい
2022/12/02
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