仮面城 (角川文庫)
仮面城 (角川文庫) / 感想・レビュー
Ayako
ジメッとした横溝ワールドに浸りたくて読み始めたが、まさかのジュブナイル小説だった。4編が収められた短編集ではあるものの、表題作の仮面城がかなりのページ数を占める。仮面城はいわゆる王道ストーリーもので、テンポが良くて楽しめた。金田一耕助と少年たちの活躍に、大人ながらワクワクした。また東京の実在の土地が登場するので、小説が書かれた昭和20年代と現在の街並みの差異も興味深い。他の短編では新聞記者・三津木俊助が登場するものもあり、特に往年のファンは読んで損はないと感じた。
2024/09/05
しーふぉ
金田一シリーズだが、少年向けのようです。アクションあり、怪人あり。
2023/04/17
凛
みなさんのレビューを読みどうやら少年向けの金田一耕助シリーズだと知りました。タイトルにもなっている仮面城が大半を占め、残り3作の短編が収録されています。小学生が事件の中心に巻き込まれれ、金田一耕助と行動を共にするのはいささか無理があるのでは…と思わなくもない本作。けれどそのような無茶設定を差し引いても、宝石の謎、宝石を狙う銀仮面の正体、謎の老婆の正体、文彦の出自…などなど見所が多く、金田一シリーズのおどろおどろしさ、グロさがなくとも、とても楽しめた作品でした。
2024/07/15
marty@もぶおん学
初出はS26.4らしいが、冒頭からテレビ(初放映はS28.2の由)が出てくるので、どこかのタイミングでラジオをテレビに改稿したのではないか。というわけで、冒頭から個人情報を思いっきりテレビ(ラジオ?)で公開された少年・竹田文彦君が事件に巻き込まれて、彼の父親と知り合いだったという金田一耕助が乗り出す展開。宝石を執拗につけ狙う怪人・銀仮面が本作の黒幕であるが、その正体は読んでいくうちに大体想像がつく。タイトルの仮面城は、銀仮面の本拠地である。
2024/03/03
奥田智徳
表題作のジュブナイルは十分面白かった。それよりも最後の2作品に大学生の三津木俊助と新聞記者の三津木俊助、更に由利先生が登場したのは、嬉しかったなぁー。
2023/10/09
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