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荒城に白百合ありて (角川文庫)

荒城に白百合ありて (角川文庫)

荒城に白百合ありて (角川文庫)

作家
須賀しのぶ
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-11-22
ISBN
9784041130063
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荒城に白百合ありて (角川文庫) / 感想・レビュー

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優希

切なくなってしまいました。心が空虚な鏡子と、ただひとりその想いを理解できる伊織の出会いにじんわりきてしまいました。会津と薩摩。『ロミオとジュリエット』を連想しますね。ラスト1行まで引きつけられます。面白かったです。

2023/03/17

まーみーよー

いまいち最後まで入り込めなかった。須賀さんの他の作品が良く期待しすぎたのもあるが。表紙が好みではなかったり、細かいところで乗り切れなかった。幕末の会津藩の鏡子と、薩摩藩の伊織となるとそれだけで悲恋物語過ぎるところ、二人がともに空虚な理由がぼんやりとしていて共感まで至らず。ところどころでファンタジーなのか歴史小説なのか良くわからなくなるところがあった。

2024/05/15

tomo

☆☆☆☆ 4.4 薩摩や会津の方言に苦労しながら、全然知らなかった新撰組の創始者、清河八郎の素性が垣間見えたし、長州と会津の軋轢についても少しは分かった。(幕末についての知識不足を痛感。) 若い頃は感じなかったと思いますが、見事に死ぬために今を生きるという気持ちがわかる気がする。少ーしだけ。

2023/08/07

ツバサ

性別、年齢、立場、違う部分はあるが、魂は同じ男女が時代に振り回されて生きながらに苦しんでいるが、最後に下した決断は必然だったのかなと。

2022/11/25

わいほす(noririn_papa)

この著者は期待を裏切らない。幕末を舞台に会津の女性と薩摩の男性の恋を描いた小説。歴史を知っていればロミオとジュリエットにならざるを得ないことは一目瞭然だが、両者に似たもの同士の虚無感を持たせたところが凄い。時代に流され攘夷も佐幕も酔うように命を投げ出す中で、そこに素直に身を投じることができず、しかし逃れることもできない悲しみ。その視点ゆえに人間の集団心理が作り出す歴史の愚かさが鮮やかに描かれる。中野竹子や清河八郎など実在の人物の存在感もいいし、会津の愚直さゆえの覚悟とその哀しみもまた心に残る。

2023/01/22

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