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丸の内魔法少女ミラクリーナ (角川文庫)

丸の内魔法少女ミラクリーナ (角川文庫)

丸の内魔法少女ミラクリーナ (角川文庫)

作家
村田沙耶香
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-02-24
ISBN
9784041130094
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丸の内魔法少女ミラクリーナ (角川文庫) / 感想・レビュー

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rico

クレージー感はやや控えめながら、「自分らしく心地よく生きる」とまあ普通のとこから、そっちにそこまで行きますか…?って振り切る村田ワールドは健在。表題作は、魔法少女なめんな!変身!てな感じで、痛快。「秘密の花園」は目的へのアプローチと執念が怖いけど、「性」を消した学園が舞台の「無性」では、多少グロテスクながら、自分は自分!好きは好き!と、一歩踏み出す高校生たちが眩しい。「変容」のみ逆ベクトル。怒りという感情がない不気味な世界にじわじわ取り込まれる恐怖。洗脳ってこんな感じ・・・?4つのお話、一気読みでした。

2024/02/24

おっしー

村田沙耶香おもしれ〜。今まで読んできた村田沙耶香作品でも上位に入るかも。世の中の価値観に対する着眼点が一見突飛なようにも思えるけど鋭くて。外枠の派手さだけじゃなくて、ぎゅっと濃縮されたようなメッセージ性のある内容に心を持っていかれる。4編の短編集だけどどれもかなり良かった。強いて好みを選ぶと「秘密の花園」かな。初恋の男を監禁する話。初恋の終わらせ方は現実の初恋の相手で幻想を爆発すること。滅茶苦茶な話だけど、滅茶苦茶なりの道理がそこにある。蓄積された憧れとそれを壊すことの暴力性と儚さを感じた。

2023/09/03

サンタマリア

村田沙耶香ワールド全開で楽しかった。ポップで頭いってる、けどなぜか無視できない短編集。『秘密の花園』が一番良かった。読んでる最中に、一本取られた!とその考え方なんか分かるが同時にきた。『変容』も好き。僕も伝染し損なった部分を持つから頷ける箇所があった。他の人達も同じように伝染をしていない部分があるだろうから人間みんなに勧めたい本。

2023/03/17

ゆう

やはり村田沙耶香さん、今回も絶対普通ではないだろうと思って読み始めたら、期待を裏切らない村田ワールド全開で面白かった。 特に最初の魔法少女。 トイレで変身するとこ、笑える。 でもこれでストレス溜めずに明るくいられるなら最高だね。 変容も、現実とリンクする部分があって、ちょっと共感出来る。 なもむは、最近で言うところのエモいと同類かな。怒りの無い穏やかな世界も良いけど、全く無いのは逆にしんどいんだろうな

2023/03/05

ちえり

ポップなカバーと“魔法少女”というタイトルに惹かれて、ヘェ〜村田沙耶香もこんなラノベ書くんだ?と思って購入したら、いやいやとんでもなかったです。やっぱり村田沙耶香でした。4篇からなる短編集ですが、最初こそ大人しい?けど、後になるほど異常な世界炸裂してます。でも『無性教室』はもしかしたら、これは理想世界なのかも、とか思った自分が怖い。ラストの『変容』はなぜだか『世にも奇妙な物語(テレビ)』の『ズンドコベロンチョ』を想起してしまった。

2023/08/21

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