ジャッカルの日 下 (角川文庫)
ジャッカルの日 下 (角川文庫) / 感想・レビュー
ちゃま坊
安部元首相事件の後に新装版として発行されたと解説にある。 この名作を思い出した人がけっこういたのだろう。もしかすると捜査陣や犯人も読んでいたかもしれない。 オリジナルの銃を作成して予行演習しているところが似ている。 こちらは事前に計画が漏れているので警備は厳重だ。その捜査の手から逃れる逃走劇はぐいぐい引き込まれる。 ★★★
2023/05/08
きゃれら
下巻は一気。追うものと追われるものの攻防が本を手から離させない。何度か聞き覚えのある会話があり、あれ?再読だっけ?と思ったけれど、細部に全然記憶がないから、きっとこの作品を元に作られたほかのスリラーの会話が記憶から呼び出されたのだろう。本作が古典なのだ。日本のそうした仕事の関係者はこれを読んで勉強したりしてるのかな。
2023/04/16
更夜
とうとうドゴール大統領暗殺の日が近づいてきて、ますます用意周到なジャッカル。そんなジャッカルを追うフランス県警、もう一人の主役ルベル刑事。どんどんリアルにスリリングになっていく様子が読んでいて気持いい。ジャッカルは人殺しも厭わないのですが、そのエレガントさが際立っていていつも何人になっても優雅さを持っている。そしてついに運命の日を迎える。映画版も大好き。読了した後の余韻がまた素晴らしいノンフィクション・クライム小説。G1000
2023/03/30
カツ
下巻にはいると追う者と追われる者の一進一退の攻防にページを捲る手が止まらなくなる。どんな状況でも冷静沈着なプロのスナイパーの凄さを存分に味わえた。ジャッカルとはいったい誰だったのかという余韻を残すラストもいい。これがデビュー作とはお見事としか言いようがない。他の作品も読んでみようと思う。
2023/09/18
久遠
下巻は重厚かつスリリングな展開が続く。追う者と追われる者、それぞれの視点から追い詰めたかと思ったら巧く逃げおおせ、無事に逃げられたかと思ったら意外な事から追い詰められ、二人の神経をすり減らしながらの知恵比べが続き、物語は結末へと至る。歴史から暗殺が失敗していることは理解しているのに、もしかしたら成功するんじゃないかとすら思わせてくれる、不思議な余韻に浸りながら読了。素晴らしい作品であった。
2023/11/08
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