人獣細工 (角川ホラー文庫)
人獣細工 (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー
H!deking
という訳でヤスミン先生の短編集ですね。どれも好みの作品でした。表題の人獣細工は以前なんかのアンソロジーで読んでいたので再毒でしたが、やっぱりなかなかですね。あと、個人的には二作目の吸血狩りが中でも一番好みでした。オチがどっちなの?!?!ってなりました。そうか、こういう描き方もあるのねー。
2024/02/29
koma-inu
不思議と狂気のホラー3編。デビュー2作目でこのインパクト、小林さんやっぱり天才🙀!ブタの臓器を全身に移植された少女、オチが途中でよめても尚怖い「人獣細工」。吸血鬼と少年の対決、おいおい最後の1行、どっちの意味なの?「吸血狩り」。現実、幻想、芸術がミックスされた、もうついてけないけど面白い「本」。頭をかき乱されるけど、それが癖になりスルスル読める作品。新装版は表紙がラノベ風で手に取りやすいですが、読了後改めてみてみると・・ウッとなりました。
2024/06/30
キナコ
3つの中編で構成。タイトルの人獣細工はめっちゃ怖かった。豚からの移植を多く受けた人間は、果たして人か豚か…主人公の葛藤や映像のグロテスクな表現はさすが小林先生。主人公と友人との会話もテンポよく、理論的なやりとりか魅力的。吸血狩りも一人視点でしかないため、真相が分からないまま。本もSFまじりのホラー。果たしてどこまでが本の中で、どこまでが夢なのか…不思議な世界観が魅力的。残酷描写は多いが、読了後に考えさせられる話が多い。
2023/08/26
石橋陽子
ライトノベルのようなさらっとした感じ。世間の評価は怖いとしっかりホラー感味わってる様子だけど、ピクリともしなかった私が変なのか?豚の内臓を少女に移植する話し。豚か人間か。最後にオチはあるが、最近のどんでん返しに驚きすぎて、少し尻すぼみ感が否めない。3つのストーリー展開だが、『吸血狩り』『本』共に微妙。私のレビューも微妙にならざるを得ないです。 追記)Newton12月号で。ブタの体内でヒトの臓器をつくる新技術を紹介。すごい、この本。最新技術搭載なのかもしれない。
2023/10/04
うなぎ
表題作だけ読了。名前通りの獣で細工していた話だったけど、細工ってより雑に皮をつぎはぎしてるからツギハギとかパッチワーク。思ったより中身がしっかりSFしてて、結末も自分なりに想像してゾワッとする感じ。映像化したら、更にえぐいかも。昔の世にも奇妙な物語に出てきそうな話だった。
2024/01/13
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