Another 2001(上) (角川文庫)
Another 2001(上) (角川文庫) / 感想・レビュー
W-G
エピソードSで登場した想が今度の主人公。これがあるから先の作品は読んでからの方がいいということらしいが、エピソードSでの出来事自体は今作に何もリンクしなさそうで、想のお披露目以上の意味合いはなかった模様。上巻はかなりスローな進行で、なかなか現象が発動しないまま、中途半端な対策を論じる場面が長かったり、校外では普通に想や葉住が同級生とコンタクトとっているため、緊迫感がなく進行。この頃の綾辻氏は筆が遅いうえに、本当にまとまりがない。下巻で相当なインパクトを残してくれないとホラーとしても厳しい。
2024/07/09
ナルピーチ
待ちに待った文庫化。あの『Another』の衝撃を再び楽しむ事ができる喜びに感謝!前作から3年後を舞台に巻き起こる〈災厄〉。今作ではエピソードSに登場し、鳴と出会う事になった“比良塚想”を軸にして、三年三組を襲う〈災厄〉に立ち向かっていく…。上巻、まだまだ序盤にも関わらず綾辻ワールドへ惹き込む吸引力が半端ない!!前作までの流れで起こりうる展開はおおよそ想像できるのに、全く飽きる事なく一気に読み耽った。怒涛の様に押し寄せる不穏な数々…どんな終息を迎えるのだろうか。その結末を知る為、下巻へと向かう!
2023/07/16
相田うえお
★★★★☆23071【Another 2001(上) (綾辻 行人さん)】Another〜AnotherエピソードSの物凄く強烈なインパクトに圧倒されたのもあってAnother2001を読み始めるのが楽しみでだったんです。でも勿体無かったので暫く積んでたんですよね。本作品も想像以上に度肝を抜かれました。当方の限界を超えてます。やはり『ある年』は始まってしまったのですね〜(ま、『ない年』を小説にしても、しゃ〜ないけど)起こり得ないことが起こる怖さ、計り知れません。ラスト!とうとう厄が来ましたよ〜。後半へ〜!
2023/11/02
HANA
前作から三年の時を経て、三年三組に再び「現象」が起きてクラスは濃厚な死の香りに包まれる。前作を読んでいるのでそれへの対処を読者は知っているのに、関係者は知らないというのがまずポイント。前作とは逆にどういう風にそれを見つけるかというのが倒叙形ミステリみたいで興味をそそられる。また誰が「それ」に当たるのかというのも、読者だけがわかる仕組みに。将来の悲劇がもう目に見えるようである。本巻では本格的な災厄が訪れる前だというのに、もう目が離せなくなってしまった。いよいよ事件が起きたところで下巻に。続きが本当に楽しみ。
2023/07/10
えみ
あぁ、またやってきてしまった夜見山北中学校3年3組の〈厄災〉が…。今でも詳細を思い出せるほど『Another』の衝撃は凄かったが、今回も負けず劣らず最凶の予感しかしない。『Another』『AnotherエピソードS』に続く3年後の恐怖を描く学園ホラー。思い出す、あの人の最期を…。そしたまた「ある年」がやってくる。死者がクラスに紛れこむことで起こる人の死を招く〈超自然的自然災害〉の数々。対策を講じても迫りくる絶望。3年3組の生徒である想は〈厄災〉を食い止めるため自ら「いないもの」となったはずだったが…。
2023/06/18
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