Another side of 辻村深月
Another side of 辻村深月 / 感想・レビュー
starbro
辻村 深月は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。一冊丸ごと辻村 深月のムック本、著者のファンには堪らない内容となっています。オススメは、書下ろし短編小説「薄明の流れ星」&著者による全作品解説インタビュー&特別対談 宮部みゆきです。著者の全39作品の内、既読は21作品でした。 https://www.kadokawa.co.jp/product/322210001444/
2023/04/25
パトラッシュ
作家が対象のムック本は出来不出来が結構あるが、これは記録と評価がきちんとできていて楽しかった。デビュー作以来の歩んできた過程を浮き彫りにし、今が旬の書き手が様々な方面から作品の魅力を分析し、対談や自作解説により書いた際の心情を語ることで、辻村深月の立ち位置や全体像が見えるよう構成されている。また多くの読者が知らなかった過去の対談や書下ろしを含むイラストレーターの作品を再録し、愛読者にはたまらない1冊だろう。唯一『かがみの孤城』のアニメ化や舞台化に関する話題が欠落していたのが惜しく、ぜひ掲載してほしかった。
2023/04/24
hiace9000
『この夏…』→『家族シアター』→『Aso辻村…』と今夏3冊目の辻村本。お察しの通り"スターキャッチ追い"。当然、スピンオフ『薄明の流れ星』も読了。本書との変則的出会いの自認はあれど、もしかして今夏この本に至る方の一般的ルートになってるのかも?ーとも。ただ、改めて通読し痛感するのは、"正規"のルート、つまり「超辻村マニア」として、あるいは「リアル辻村チルドレン」として本書を手に取れていたら、その感動たるや家宝級に絶大だったろうな、と。小説家さえも嫉妬する、辻村小説とその才能、人となりーどうぞご堪能ください。
2023/08/27
Tanaka9999
2023年発行、KADOKAWAのソフトカバー本。最近は作家のガイドブックが出ている。私が読んだだけでも、星新一、藤沢周平、宮部みゆきと読んでいる。以前の3人の本は書いた本よりも作者自身やその周辺を論じている感じだった気がする。故人である星や藤沢は特に。しかしこの本はどちらかいうと作品の紹介色が強かったような気がする。とはいえ、なんとなく読みたくなる人がここにもいるから効果があるんだろうな。
2023/04/22
里愛乍
辻村深月さんガイドブック。ある程度読めてる大好きな作家さんの為人がこの時期に知れたのは絶妙のタイミング。ファンとしては嬉しい非常に中身の濃い内容で、特に冒頭の対談とご本人による全作品解説は最高です。基本デビュー作から順番に読み続けていてるんですが(途中、新作に飛んで行ったりしてますが)まだまだ楽しめる作品が残ってるのは楽しみだし嬉しくもあり。イラストも超豪華な面々で、確かにこれは永久保存版ですね!
2023/06/23
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