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内海の輪 新装版 (角川文庫)

内海の輪 新装版 (角川文庫)

内海の輪 新装版 (角川文庫)

作家
松本清張
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-05-23
ISBN
9784041136690
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内海の輪 新装版 (角川文庫) / 感想・レビュー

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いづむ

剥き出しの欲望と短絡的な凶暴性、昭和の犯罪と人間のなまなましさをこっそり覗き見たかったら松本清張で間違いなし。瀬戸内海を臨む景色の美しさと中年の男女が深みにはまる情愛のドロドロが対比される「内海の輪」、肉体の魅力で男を動かし自らの地位を固めていく女のすさまじさを描く「死んだ馬」の2編収録。

2023/10/23

しん君

きっかけは表題作のドラマ(2001年版)。逢瀬を重ねる元義理の姉と弟。不倫旅行で妊娠を告げら、教授への道も絶たれてしまう…。男性目線の昭和の不倫小説と思いきや、これより先はサスペンス。突然終る以外は予想通りの結末。自業自得だ。もう一編は、働いても働いてもその稼ぎを彼女に吸い上げられる 『死んだ馬』二編とも愛欲の果てに破滅するパターン。

2024/07/11

chuji

久喜市立中央図書館の本。2023年5月改版初版。『内海の輪』は「週刊朝日」1968年2月16日号~10月25日号。『黒の様式』第六話「霧笛の町」として連載され1969年5月中編集『内海の輪』表題作として改題し収録されたもの。『死んだ馬』は初出 「小説宝石」1969年3月号。松本清張さんの著作はあまり縁がなかったが、男女の愛憎も描いていたのですねぇ、社会派ミステリーが本領と思っていました。

2023/08/02

デブ

犯人の主人公を追う警察のしつこさに魅力を感じる。 「内海の輪」関西や瀬戸内の風情もよかったけど、遠い昔の新潟の雪に男女の悲しさがあった。 「死んだ馬」タイトルがよく出来てる 中盤そういうことかぁとなって最後にそういうこと!?となった

2023/11/17

rinrinkimkim

内海:義姉にしてやられた学者さんが、逃げ切れるか!ってところでアウト!まさに清張地獄八景。死んだ馬:昭和エロ表現が秀逸209頁「女は男に最後の日をかき立てさせた。彼の停止した機能の車輪は女によって回転した。」機能が回転ですよ!グッときます。みうらじゅんが解説でmjは本書をおすすめNO4にしています。地獄へのボタンがいつ押されるのか?ドキドキしながらの読書はまさに4位。マツキヨやっぱり面白いです。そしてエロは多彩だがグルメがないのがマツキヨ。

2024/10/16

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