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銀色のステイヤー

銀色のステイヤー

銀色のステイヤー

作家
河崎秋子
出版社
KADOKAWA
発売日
2024-07-31
ISBN
9784041141700
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銀色のステイヤー / 感想・レビュー

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starbro

河﨑 秋子、4作目です。直木賞作家が描くサラブレッド物語、全体的には好い出来だと思いますが、一つ一つのエピソードが駆け足で展開するので、もう少し頁を使ってじっくり書いて欲しかった。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000015108.000007006.html

2024/09/02

パトラッシュ

日高の牧場で生まれた才能を感じさせる仔馬が、周囲の人間を振り回していく。馬主は浮気した夫への復讐で馬を買い、調教師師弟は常識の通用しない馬に悩み、騎手はレース中に振り落とされる。そんなヤンチャぶりに牧場関係者は心配を募らせて悩み議論するが、我関せずとばかりやりたい放題だが輝かしい戦績を重ねる馬こそ事実上の主役か。これまでの河﨑作品に必ず出てきた悪や狂気や不条理は皆無だが、馬へのロマンに生きる人びとの姿が愛おしく清々しい。子供と恋愛を除き競馬関係の描写を強化した『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』を読んだ気分。

2024/08/21

いつでも母さん

河﨑さんだからと少し構えて読み始めたら・・あらら、これは白河﨑ですね。こんな感じにも仕上げちゃうのねって感じだった(褒めてます)ずしんと抉られる感じとは違うのだけれど、気になって先を先をとページを捲った。一頭の競馬馬の誕生から始まる本作は、一言でいうと爽やか!北海道日高は静内の生産牧場や訳アリの従業員、調教師や騎手に、馬主の人間模様でもあるのだが、とにかくシルバーファーンと命名された芦毛の馬が好いのだ。あぁ、面白かったなぁ。

2024/09/02

のぶ

河﨑さんの新刊は重暗さの少ない、競走馬を描いた爽やかな小説だった。物語は北海道・静内の競走馬生産牧場で、葦毛の牡馬が生まれるところから始まる。馬主からシルバーファーンと名付けられ、競馬の世界に飛び込んでいく事になる。牧場主の菊地俊二は、ファーンの身体能力に期待をかけつつも、性格の難しさに課題を感じていた。しかし馬場では台頭を現しクラシックレースにも出場する事にもなる。馬に関わる生産者や調教師、騎手などの愛情がよく出ていて良かった。馳星周さんの作品に似た部分も多いが、新たな馬文学として評価したい。

2024/08/15

fwhd8325

河﨑さんといえば重厚感の強い作品の印象ですが、とても爽やかな作品でした。落語の世界では、馬も言葉をしゃべったりしますが、この作品ではしゃべりこそしないけれど、その表情やしぐさが活き活きと描かれています。主役はシルバーファーン。人間関係にもう一捻りあるのかとも思いましたが、十分に堪能しました。

2024/10/16

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