ストーリー311 あれから3年 漫画で描き残す東日本大震災 (単行本コミックス)
ストーリー311 あれから3年 漫画で描き残す東日本大震災 (単行本コミックス) / 感想・レビュー
JACK
○ たくさんの漫画家さんが自ら東日本大震災の被災地を取材して描いたアンソロジーコミック。あの日とあの日から3年分のドラマが様々な視点から描かれています。福島第二原発で緊急対応を行う作業員、末期癌の治療中に被災した女性、福島から大阪に自主避難した事で自責の念にかられた夫妻、福島の小学校で頑張る教師、津波で破壊された街の復興に頑張る人々、傷付いた子供の心のケアを学ぶ学生、砂浜の瓦礫を撤去するボランティアの人々…。実に沢山の物語があります。個人的には、おおや和美さん、うめさん、二ノ宮知子さんの作品が良かった。
2014/03/29
海藍
本日のNEWS ZEROでも特集された本書。被災者の様子や復興の進捗などは今でもニュースで取り上げられるが、未だに世間から東電への風当たりが強いことにショックを受けた。確かに地震の被害から更に被爆への被害に拡大させてしまった会社かもしれない。でも被爆することがわかって少しでもなんとか食い止めようとしていたのもまた東電の社員であることを思い出して欲しい。「会社に所属しているならば当然!」と少しでも思ってしまったのなら、自分がその立場だったら現場に残って作業ができるのか考えて欲しい。
2014/03/12
にゃんた
震災から3年後。前作に登場したかたのその後も読めた。震災の記憶を持ちながら、時間が経ち、ゆっくりと前を向き進む、苦しい中立ち止まる、どちらの状態もありつつ、それでもこの先も続いていく日々のことを考えた。できることは今の現実を知ること。知ろうとし続けること。
2017/08/05
ぽんくまそ
森が育てた海底のわき水が牡蛎を育てる話あり。かくのごとくある人たちありき。あまりにも多く広く深く浅いことごとの小石拾いをやらぬよりは、それでもやろうと漫画家たちは描く、たとえ尻切れとんぼになっても。尻切れとんぼでも、ぼくらも知らぬよりは知ろう。しかし放射毒は、ひたすら陰湿に分断していく。
2016/02/11
ツキノ
積読本-40 あれから3年を描いたものもあると知り購入。出版社がちがうのか…おとなの事情がありそうだ。それにしても希望を持って生きている人たち、ほんとうに素晴らしい。東日本大震災とはまったくレベルがちがうのだけれど、つとめている図書館で年末年始の休み期間に天井から水が漏れ、本が水浸しという事故があり大変だったのだけれど、そのときお見舞いのことばがあっても惨状を知らなかったり、事故がまるでなかったようにされてしまうのがとても残念だしいやだ、ということを身をもって知ったのだった。続編を希望します!
2015/05/02
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