海峡 (角川文庫 緑 216-19)
海峡 (角川文庫 緑 216-19) / 感想・レビュー
杏
下北の下風呂温泉で執筆されたと知り、旅行前に読んだ。今とは違う言葉遣いに最初は読みにくさを感じたが、どんどんストーリーにのめりこんでいった。下北の冬の光景が目の前に広がるようだった。登場人物もみんな魅力的で会話もおもしろかった。こういう現代文の教科書に載っているような小説は普段ほとんど読まないが、本当に読んでよかった。
2012/07/14
オチョモコ
松村編集長の鈍感力がいい。古き良き日本の社風に憧れる。井上靖の小説は行間をもっているので多くの説明なくしても一人一人の登場人物の人柄がよくわかる。松村、庄司、宏子や杉原らの仲間に自分も含めてほしいような気持ちにさせてくれるところは流石作者の筆力である。
2020/01/25
麦焼酎
下北半島にある下風呂温泉には、共同浴場海峡の湯がある。井上靖にちなんで名付けられ、2階には本や書斎の展示スペースまであった。この本を読んでから行ったのだが、この小説、時代背景がバブル前夜、無駄にみんな羽振りがいい、頭がお花畑なセレブたちがたくさん出てくる・・本当にこの本、当時売れたの?!隣に展示してあった水上勉の小説「飢餓海峡」のほうが、はるかに面白かった。
2024/11/07
さな
下風呂温泉再訪に伴い、5年ぶりに再読。
2020/02/07
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