なまけものの思想 (角川文庫 緑 222-2)
なまけものの思想 (角川文庫 緑 222-2) / 感想・レビュー
あかつや
積んでる中から出てきたから手に取ったけど、取り立てて読むほどのものではなかったな。安岡らしいユーモアや遠藤・吉行らとのやり取りは面白くはあったが…なんか読んでて、結局第三の新人は残らなかったなあと、しみじみした気持ちになった。今でもある程度の読者を獲得してるのは遠藤くらいだろう。「第三の新人」なんて出現時のインパクトだけで名づけられたカテゴリーを最後まで背負ってしまったのがなんとも。そのグループの中では安岡の書いたものが一番好きなんだが、『流離譚』とか「走れトマホーク」とか、今読んでも面白いんだけどなあ。
2018/09/19
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