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裸の王様・流亡記 (角川文庫)

裸の王様・流亡記 (角川文庫)

裸の王様・流亡記 (角川文庫)

作家
開高健
出版社
KADOKAWA
発売日
2009-02-08
ISBN
9784041242223
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裸の王様・流亡記 (角川文庫) / 感想・レビュー

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ehirano1

「流亡記」のページ一面が文字はでぎっしり埋まってます。そういえば著書が以前、”本は、読む前まえに、見るものである・・活字の字母が一箇ずつブラシですみずみまで磨きぬいてあるような、そういう字ばかり植えこんであるような印象が一瞬、眼にとびこんでくるようだと、これはまずまずイケルと判断してよろしい。・・・(白いページII、p46)”と言及していたことを思い出しました。ひょっとしてこの「流亡記」はこういったことを自著によって読者に体験してもらいたかったのかな?もしそうであれば大変ありがたいこと。

2016/02/08

ehirano1

「裸の王様」と「パニック」は心理的駆け引きが印象的でした。「なまけもの」は特になし。「流亡記」はただただ圧巻!会話なし、ページ一面文字がびっしり!!!

2016/02/02

NAO

「流亡記」のみ。開高健は、常々、集団行為というものは徒労に過ぎない、ということを語っている。そして、その際たるものとして、秦の時代の万里の長城造営を描く。広い砂漠を自由に駆け抜ける匈奴に対して、長城はどれほどの効果があるのか。長城を造り上げるための莫大な人々の労力は、徒労でしかないのではないか。長城を築きながら、このエネルギーがやがていつの日か叛乱に変ることを確信している語り手である「私」の目は、開高健の冷めた眼差しである。

2024/09/08

ykmmr (^_^)

開高初読。石原・村上(両方)・大江・開高と、同世代・同時代・同タイプの作家の作品を読もうと思ったが、早く亡くなっているのもあり、開高は、自分にはあまり印象がなく、正直『裸の王様』位しか分からなかった。その『裸の王様』だが、この題名とストーリーの印象が読む前に合致しなかったが、絵を基にした小説との事で、疑問点が解決した。閉じこもる子供に、先生が色んなアプローチをかける。凄く単純で当たり前の事だが、時系列がしっかりしていて、双方の心情が丁寧に綴られている。

2021/08/20

うずら

先日、兵馬俑展を見に行ってそのスケールに驚き!人々の暮らしぶりが知りたくなった。初 開高健さんにもかかわらず、芥川賞受賞作 裸の王様は読まず、流亡記のみ読む。硬くて小難しい、小説らしい小説 さくっと気軽になんて読めない。臭いの描写が気持ちが悪くなるくらいなまなましい。残忍で苛烈な歴史を改めて知って驚愕。

2015/11/11

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