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ヘチマくん (角川文庫 え 2-13)

ヘチマくん (角川文庫 え 2-13)

ヘチマくん (角川文庫 え 2-13)

作家
遠藤周作
出版社
KADOKAWA
発売日
1963-08-01
ISBN
9784041245033
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ヘチマくん (角川文庫 え 2-13) / 感想・レビュー

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優希

面白くてホロリとする作品でした。主人公は豊臣秀吉の子孫でありつつもいじられキャラ。それでもニコニコしているのが情けないながらも母性本能をくすぐります。周作先生ならではのホラのユーモアがつまっていて肩の力を抜いて読むことができます。

2018/01/06

駄目男

遠い昔の私がまだ10代のころ、というから数十年前のことになるが、当時、名古屋市の中心地栄町に住んでいた。地下街まで徒歩5分という手ごろさで、暇を見つけては地下街の本屋に出かけていき、次に何を買うか物色するのが私の日課だった。三冊買っては読み終わると次の三冊を買うというのが鉄則。その三冊というのが純文学、大衆小説、そしてミステリーとなる。例えば川端康成、遠藤周作か五木寛之、そして松本清張などである。そして今回、古書店で『ヘチマ君』を読んだか否か分からないまま買ってみたが、読んでない本と分かり安堵している

2024/06/21

ぷるぷる

遠藤周作が真面目な小説で有名になった頃にもう一つの面として書かれたユーモア小説らしい。宝探しあり、夜の銀座の男と女の駆け引きあり、今でもありそうなビジネスの戦いあり、淡い恋心ありと盛りだくさん。今で言う憎めないいじられキャラと押しが強くて成功欲の強い2人の主人公コンビの奮戦がなかなか楽しく、ちょっとだけホロっとさせる辺りに安心感あります。 真摯に人生を問うた真面目な小説も良いですが人を笑わせるセンスこそに頭の良さを感じます。後の周作先生の作品でお目にかかる題材が出てくるのに気がついて少し嬉しい。

2017/03/14

石g

鮒吉のどこか周囲に流されがちな性格は海と毒薬の勝呂のよう。お得意の尿便やスケベエな話も交えていて楽しい作品。

2015/06/22

松田望

切なすぎる。じわじわと読後に涙が溢れてくるような佳作。しかし重要な伏線を放ったらかしにしているのはよくわからない。

2012/10/03

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