KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

街の底で (角川文庫 緑 250-3)

街の底で (角川文庫 緑 250-3)

街の底で (角川文庫 緑 250-3)

作家
吉行淳之介
出版社
KADOKAWA
発売日
1971-12-01
ISBN
9784041250037
amazonで購入する

街の底で (角川文庫 緑 250-3) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

shizuka

時代だなー。でもわたしの知らない現代の『街の底』もこんな感じなのかな。ある男と娼婦の物語。最初は入れあげ、途中で逃げ回り、最後は警察で再会し、いたずら心でまたホテルへ繰り出すという。男視点で書かれていて、娼婦は『街の底』の住人で、自分はそこに定着もできず‘旅人’であるって〆てるけどさー、わたしからしたらあなたも立派な住人だわ。まあ、ちょっと地上へ這い上がれるチャンスがあっても、自らの意志で断り、漂ってるのは旅人ぽいけど。行く先が心配だわ。でもずっとそこ=底にいるんだろうなあ。老後は屋上で商売かなw

2015/10/01

Tomoaki Yoshino

1960年5月19日から1961年1月29日まで250回にわたって「東京新聞」夕刊に連載されて、吉行淳之介にとってはじめての新聞小説だったよう。当時の風俗があり、吉行文学得意の男と女の生と性が描かれている。佐竹の娼婦を避けつつも、娼婦宿に行ってしまう佐竹の心を巧みに表現されていた。

2016/11/01

mkn 14th

現代にも通じるものを感じた。というか病理と健康みたいに、よく考えたら境界がとても曖昧なものはたくさんあって、そういったものに普遍的に通じる話だと思う。とても共感できたし面白かった

2016/04/16

cocobymidinette

そろそろ起きないといけなくて、体が疲れていてまだ眠りたくて、少し悪い夢を見ていて、でも眠ることへの心地良さのほうが勝っていて、ゆるゆると悪い夢のなかにいるときのようだ。この類の吉行作品は。

2013/08/05

Bukowski

主人公は”青年”のはずだが、気が付くと自分の頭の中のイメージが”おっさん”となってしまっていた。この頃の青年とは、今と比べるとかなりなおっさん臭さがあったのだろう。あまり魅力を感じないキャラなのに女にモテモテとはいかにっ?女を見下すような表現(と自分は思った箇所あり)に時代を感じた。

2011/09/13

感想・レビューをもっと見る