薔薇販売人 (角川文庫)
薔薇販売人 (角川文庫) / 感想・レビュー
taku
意味ありげに揺らぐ乾いた文学に男女の湿り気を含ませ、微妙な距離の機微と駆け引きを不自然にならない形で提示する小説つくり。淫靡な雰囲気を持たせながら直接的でなく、もやっとした感覚を残したままの結びは慣れてくると安堵感があるあたりは巧みだ。こういうお話にはあまり食指が動かないけど「谷間」「水族館にて」はいいな。
2018/02/11
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新潮で昔読んだので、一部再読。「薔薇販売人」と「驟雨」がとにかく素晴らしい。「驟雨」は本当に切なくて胸が苦しくなるぜ…無駄なページが一切ない、最強の短編だと確信しています。
2014/05/05
桜もち 太郎
吉行淳之介の初期の短編集。表題の「薔薇販売人」が処女作だそうだ。すごいの一言。男と女の本質を突いているような気がした。そして淫靡な雰囲気が漂う作品が多かった。
2013/04/08
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