いまを生きるちから (角川文庫)
いまを生きるちから (角川文庫) / 感想・レビュー
団塊シニア
絶望のどん底で悲しみのさなかにいる人にとって勇気づける歌とは?阪神淡路大震災、東日本大震災でも、それは決して明るい、元気のある歌でなく「悲しい歌」であったことに納得。
2013/01/13
孤猿
本当の慰めというものは、悲しみを共有することだという言葉が心に残った。慈悲の「悲」の部分について、人間はもっと嚙みしめる必要があるそうだ。ただ明るく能天気に生きてりゃいいというもんじゃないみたい。。。
2018/09/07
カツドン支持者
いまは不安の時代。多くの人々が頼れるものが失われた嫌な時代がくる。先の期待は薄い。こうした時代にあって五木さんは未来をみつめるのではなく、過去を振り返るのでもない、いまこの時を生きるちからを持とうと言う。ネガティブな気持ちを否定せず、自分の感情に向き合う。本当の希望は深い絶望の中から現れるのではないか。日本の歴史、それも教科書に載っていない土着の歴史に注目しよう。例えば隠れ念仏衆は凄まじい弾圧にも耐えて信仰を持ち続けた。この事実から日本人の中にはとてつもないエネルギーが流れている事が分かるというものだ。
2018/07/13
笛吹き王子
悲しんでいる人を元気にするのは、悲しい気持ちを共有することが最も 有効であると納得。被災してすべてを失ったり、戦後敗戦国の人民として追われ 逃げ帰るのがやっとだった人たちの思いを例に挙げ、共感できた。
2013/04/12
すぬっぴ
前向き過ぎる友達の発言やSNSでの所信表明に疲れはてて拒絶していたけれど、それを『前向きすぎで疲れる』としか表現できなかったワタシ。それをこの本で肯定して頂けた気がします。 しかし不安を糧にする事はまだ出来なそう。宗教へ帰依することもまだしたくない。 私の心はポッキリ折れてる。いわゆる診療内科に通ってる人。恐怖と不安の記述があったけど違いが分からなかったな。不安=恐怖な今の私! 心がポッキリいっちゃった後はどうすればいいのさ!共生するにはまだ辛い。 ーーーーーーーーーー 調べたら不安の力・鬱
2010/04/14
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