KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

白い罌粟 (角川文庫 緑 298-3)

白い罌粟 (角川文庫 緑 298-3)

白い罌粟 (角川文庫 緑 298-3)

作家
立原正秋
出版社
KADOKAWA
発売日
1971-01-01
ISBN
9784041298039
amazonで購入する

白い罌粟 (角川文庫 緑 298-3) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

kaizen@名古屋de朝活読書会

直木賞】「白い罌粟」はじめ短編5話。金持ちの息子、串田。学校の教員、寺石。寺石の同僚の三木が、串田の知り合いだったことから付き合いが始まる。怪しげな金融裁判。訴訟の裏に、脱税をめぐる恐喝。串田の人間像が見えない。寺石の苦悩が浮き立つ。連帯保証人にはなるなという教訓として記録。「刃物」「船の旅」「銀婚式」「船の翳」翳の字の読みを知らず、手書き入力。解説:進藤純孝。著者、解説者の略歴がなかったのでネットで調べた。

2014/07/17

金吾

「白い罌粟」は登場人物すべてが魅力がないというすごい話でした。内容は面白かったです。

2024/06/16

グラスホッパー

数十年ぶりに読んだ。こんな内容だったと思いながら読んだ。虚無。今読むと味わい深いな。

2023/12/26

Daimon

知人に金を貸して利息を取るのが当たり前―消費者金融のルーツにもなった時代のことだ。知人にだけ絞っていては儲からない…。違法な金貸しに、法的盲点をついて借金を踏み倒す串田。彼に取り憑かれ連帯保証人となり、山分けの金に目がくらむ寺石の物語りである。なぜ金を借り、そして返さねばならないと思うのか…「八十万円ちかい金のうち、六十万円をどこへ使ったのか、寺石はよく覚えていなかった。[…]身なりや生活環境までも串田を真似ている自分を見出したとき、彼は自分が判らなくなっていた。」他者の痛みなど無視できねばならないのだ。

2021/06/06

owlman

強引な人間に押し切られる人間の描写。読んでいてかなり歯がゆくなる。

2014/01/21

感想・レビューをもっと見る