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恋人たち (角川文庫 緑 298-6)

恋人たち (角川文庫 緑 298-6)

恋人たち (角川文庫 緑 298-6)

作家
立原正秋
出版社
KADOKAWA
発売日
1971-09-01
ISBN
9784041298060
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恋人たち (角川文庫 緑 298-6) / 感想・レビュー

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ケイ

「太陽の季節」を思い出した。戦後のこの時代、生活に余裕のある人たちは、こんなに奔放に生きていたのだろうか。一番控え目で、しかし芯の強い信子の思いきりは心地よいくらいだ。他のいい加減な女性との対比が面白いくらいて、周太郎の語るところの、それ故の信子の恐ろしさもみえる。三つ子の三兄弟では、六の男らしさと情の深さが際立つ。この時代、お金は天下のまわりものだったのかと思うほどの道太郎のだらしなさが不甲斐ない。性の描写が多かったが、嫌らしさは感じなかった。

2013/10/11

giant_nobita

著者初めての長編ということもあり、出来は悪い。無軌道な若者たちを描いた通俗的青春群像劇だが、顔なじみの男女が性病を移し移され合うさまはグロテスクで下劣だ。一卵性の三つ子という奇をてらった設定は、どんなに似ていても歩んできた道によって性格は変わってしまうということを示しているに過ぎない。作中の男たちは総じてミソジナスな性格であり、兄弟だけの同質性が見えてこない。売春宿を経営する三男六太郎の性のカリスマめいた振る舞いはジュネ作品には遠く及ばず、単に文壇の流行を取り入れただけの無残なハリボテにしか見えなかった。

2016/01/21

パレット

タラレバ娘2で令菜が借りてた本を読みたくなったので。まずは1冊読破!とりあえず人の心は何がきっかけで変わるのか分からんってことは分かった笑

2020/09/03

ムー

立原正秋の作品は2作目ですがこの不良じみたというか やくざじみたという人間を描くのが上手い。今作もいい感じ でした。

2017/01/10

zz_mack

むかしTBSでドラマ化され根津甚八が主演した。主人公の道太郎が俺の青春時代に多大なる影響を与えた。見事にはまっよ。

2011/05/27

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