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鎌倉夫人 (角川文庫 緑 298-20)

鎌倉夫人 (角川文庫 緑 298-20)

鎌倉夫人 (角川文庫 緑 298-20)

作家
立原正秋
出版社
KADOKAWA
発売日
1981-05-01
ISBN
9784041298206
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鎌倉夫人 (角川文庫 緑 298-20) / 感想・レビュー

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じいじ

舞台は古都鎌倉。鎌倉駅前を颯爽とライオンの子を散歩させる32歳の女(鎌倉夫人)が主人公。さて今作、表題イメージとは裏腹に性への欲望が生々しく剥き出しに描かれている。登場人物たちのキャラも好きになれません。これまでの立原小説で味わったことのない陰湿さを感じます。例えば、夫の浮気からすでに破綻の主人公夫婦だが、嫌悪、離婚の気持ちを固めた妻が、夫の愛撫を受け容れてしまう。女の悲しい性なのだろうか? 目下、入れ込み中の立原小説だが、今作は今ひとつしっくりいかない作品でした。つぎに期待したい…。

2018/10/05

midokame

★★★

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