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三つ首塔 (角川文庫)

三つ首塔 (角川文庫)

三つ首塔 (角川文庫)

作家
横溝正史
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
1972-08-22
ISBN
9784041304068
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三つ首塔 (角川文庫) / 感想・レビュー

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こーた

抱かれてはじまる恋もある、のか?降って湧いたような百億円の遺産相続(百億て笑)。相続人の親戚はとつぜん増えて、しかもみんなが変態だ。お嬢さまは夜な夜な妖しげな地下空間へ連れ出され、悉く殺人現場に遭遇し、逃げて、囚われて、犯されかけて、悪党に助けられて、燃えあがる。すべての謎は三つ首塔が握っている!らしい。どこにあるんだかわからないけど。ミステリなのかホラーなのか、はたまた世間知らずな令嬢が変態の世界を覗くアドヴェンチャーなのか。暗中模索の五里霧中、助けて金田一耕助氏!て先生ぜんぜん出てこないじやん笑。

2018/04/19

nobby

いやはや面白くて夢中で読んでしまった!これは本格ミステリでなく、一人のお嬢様のエロ満載いや純愛おのろけ三昧のハチャメチャ逃走劇(笑)突如湧き上がる百億円の遺産相続話から始まる関係者をめぐる連続殺人。それにしても時代を反映してか、アクロバット・ダンスやストリップ、見世物、地下での妖しげな宴やSMなどもう何でもあり…何せ美貌な乙女が全身曲線まるだし黒タイツで弄ばれ監禁されとは、周囲にいる男達の破廉恥具合はロクなもんじゃない…そもそも強姦から始まる激愛ってどうなんだ…存在感こそ示しつつ金田一は最後真相語るのみ♪

2018/10/14

HANA

再読。金田一耕助が事件の謎を解くミステリ、というよりは『八つ墓村』のように事件関係者が己の体験を綴った構成となっている。その主人公が事件に巻き込まれ逃亡生活を送るヒロインという事で、サスペンスと謎には溢れているが事件の全体像は掴みにくくなっているな。常に事件の渦中に身を置くことを余儀なくされた『八つ墓村』との違いかなあ。故に金田一耕助の出番もほとんどありません、残念。ただ巨額の遺産を元にした一族間での犯罪や、戦後の乱れた風俗に纏わるエロスやグロテスクは、土俗とはまた違う著者の世界を覗かしてくれました。

2023/07/10

セウテス

〔再読〕宮本音禰がヒロインであり、彼女の視点で物語が進みます。大学を卒業した音禰が、莫大な遺産を継ぐことになり、次々と殺人事件が起こる事になります。金田一は最初から登場しますが、他の作品と異なり音禰の視点なので、犯人を推理していく状況は描かれていません。トリックや動機の謎などを考えるミステリーとは違い、ヒロインの活劇ドラマの感が強い。その代わりに、音禰がじわじわと犯人や親族、金田一からさえも追い詰められていくサスペンス感を堪能できます。意外な犯人が用意されていますが、横溝作品としては例外的だと思います。

2015/04/29

金吾

最初はなんかごちゃごちゃしているように感じましたが、途中からはまっていきました。推理小説ではないように思いますが、ラストは面白かったです。

2020/10/26

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