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悪魔の降誕祭 (角川文庫 緑 304-15)

悪魔の降誕祭 (角川文庫 緑 304-15)

悪魔の降誕祭 (角川文庫 緑 304-15)

作家
横溝正史
出版社
KADOKAWA
発売日
1974-08-01
ISBN
9784041304150
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悪魔の降誕祭 (角川文庫 緑 304-15) / 感想・レビュー

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セウテス

〔再読〕中短編三話です。金田一耕助の事務所で、訪ねて来た依頼人が毒殺された。更には日めくりカレンダーが、25日まで剥ぎ取られていた。耕助はつぎの殺人の予告ではないのかと危惧するが、依頼人の関係者宅でクリスマスの集まりの中、第2の殺人が起こって仕舞う。珍しい始まりで金田一ファンでなくても、興味の引かれる展開です。大きなトリックではなく、アリバイの事情聴取内容を細やかに調べてゆくと、犯行を行える者に気がつくでしょう。犯人が判明する、その瞬間の犯人の狂気の表情と悪魔のごとき叫びは、強く心に残る結末となりました。

2015/07/02

Yu。

お、おもしろい!!…“笑顔の裏側に潜む悪魔”というテーマがしっくりくる濃厚なストーリーに、金田一氏の知られざる一面も覗けてしまうという、もう満足に満足が重なったボーナス的な一冊!と3話全てがお気に入りなのだが “人間” 金田一耕助がこれでもかと描かれる「女怪」は今後忘れないであろう驚作。

2015/12/24

アーチャー

表題作ほか「女怪」「霧の山荘」収録。表題作は真犯人の邪悪さと、それを憎む金田一耕助の描写も良かったですが、個人的には金田一耕助の私生活が垣間見られる「女怪」が面白く読めました。

2015/08/01

みんち

引き続き金田一耕助シリーズから、短編集「悪魔の降誕祭」を読了。留守中に自分の事務所で依頼人を殺害される金田一、行きつけのバーのママをしている未亡人にメロメロになる金田一、犯人のトリックにまんまと引っかかり翻弄される金田一と、やけに金田一耕助の人間くさい面が感じられる作品 を集めた一冊となっている。順に、自分の事務所で依頼人の女性を殺害された金田一が、彼女の持ち物などから大物女性ジャズシンガーの夫が殺害された事件の謎に迫る「悪魔の降誕祭」。犯人が、金田一にその正体を見抜かれた時の変貌ぶりが衝撃的。

2016/10/22

おちゃづけ

昭和32年12月20日、金田一耕助の事務所兼アパートで依頼人が殺され、25日クリスマスに催されたパーティーで、予告された第二の殺人が起こります。横溝正史を初読み。思った以上に平易な言葉と多くの会話文、展開はさすが魅力的!そして小説は、映像でみていた金田一の人物像にぐんと迫ることができますね。事件を振り返った等々力警部の言葉「これが金田一耕助流のヒューマニズムなのだ」。うーん、背筋が寒くなります。ほか、金田一が恋い焦がれる銀座のバーのマダムが登場する『女怪』。休暇に訪れた高原での殺人事件『霧の山荘』全3話。

2017/12/19

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