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女が見ていた (角川文庫 緑 304-23)

女が見ていた (角川文庫 緑 304-23)

女が見ていた (角川文庫 緑 304-23)

作家
横溝正史
出版社
KADOKAWA
発売日
1975-08-01
ISBN
9784041304235
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女が見ていた (角川文庫 緑 304-23) / 感想・レビュー

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Kouro-hou

妻と喧嘩して家を飛び出し、繁華街を梯子する主人公。しかし派手な服装の女達が交代で自分を尾行している事に気づく。帰宅したら、身に覚えの無い電話で呼び出された妻が出先で殺されており、自分のアリバイは証明できないのであった、と大変出だしはアイリッシュ「幻の女」(1942)風。乱歩が「幻の女」を大絶賛し(1946)、その影響で書かれた(1949)ノンシリーズのサスペンス長篇なのです。ただし共通のテーマは「謎の目撃者探し」だけなので、冒頭以外はむしろ元を知っている人をはぐらかす横溝調のミステリ展開になっています。

2015/06/14

ホームズ

最初の方は横溝版の『幻の女』になるのかと思ったけど展開が変わった(笑)西沢の扱いが中途半端だったり3人の女の扱いも微妙だったり色々と突っ込みは入れたくなりますがそれでも楽しんで読めてしまった(笑)シリーズ物ではないですが良かったと追います(笑)

2010/09/23

kamietel

★★★☆☆昭和24年の作品ですが、封建的で閉鎖的な舞台が多い金田一シリーズと趣が異なり、冒険活劇的な、乱歩の影響を色濃く感じる作品でした。“誰が犯人か?”という謎にのみ焦点を絞ったシンプルな展開に感じた物足りなさは時代の差なんでしょうね。しかしながら、わかり易いながらも情景が浮かぶようなタッチはさすがだと思いました。

2018/09/18

ton

金田一・由利いずれのシリーズでもない作品。事の発端から解決に向けての構成は良かった。犯人も終盤までなかなか見えてこず、いざ捕獲!…までは良かったのだけど、犯人判明後の意外性は乏しく、尻すぼみ感が否めない。全体的には良かったのだが、掘り下げると、西沢氏のあっさり過ぎる顛末や、風間氏の空気振りなど、登場人物それぞれの扱いが中途半端に感じられたのは残念…かなぁ…。【追記】…ていうか、事件は知人任せで何もせず、ちゃっかり新たな人生を歩み出した風間氏にモヤモヤする・・・

2016/05/30

カーゾン

M:約45年積読だった本。金田一も由利先生も出て来ないのに何故買ったのか? 多分短編よりも長編の方が面白いと思っていたからだろうな。アイリッシュの「幻の女」のオマージュらしいが、そこまでのサスペンスと登場する女のキャラ立ちはしてないと思う。ただ、テンポが良いので4時間弱で読了。 登場人物の男性が数多くないので、犯人当ては容易では? 但しカタカナでの告白が読みづらいのと、2人目以降の殺人をどのようにやり遂げたかの説明がないので終わりは消化不良気味でした。 歳若い娼婦の美代ちゃんは幸せになれたら良いな。

2023/06/17

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