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扉の影の女 (角川文庫 緑 304-26)

扉の影の女 (角川文庫 緑 304-26)

扉の影の女 (角川文庫 緑 304-26)

作家
横溝正史
出版社
KADOKAWA
発売日
1975-10-01
ISBN
9784041304266
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扉の影の女 (角川文庫 緑 304-26) / 感想・レビュー

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セウテス

金田一耕助シリーズ第16弾。表題作と「鏡ヶ浦の殺人」の2作品。短編を長編に作り直した作品という事で、ミステリの設定はたいへん面白いのだが、解決法に一工夫欲しいと感じる。手紙の切れ端、殺害方法、遺体の移動、アリバイ、目撃証言と様々な謎が提示されて行き、ラストで見事に繋がるのは気持ち良い。意外な結末も、横溝作品らしい目の付け所だと納得の結末であるのだが、謎解きとしては不満が残る。むしろ、金田一耕助の私生活を多少だが覗ける愉しさがある。探偵としてどの位稼いでいるのかとか、仕事としての考え方など珍しい話が聞ける。

2018/07/13

たか

『扉の影の女』と『鏡が浦の殺人』の中篇2本が収められている。 金田一耕助の食生活や懐具合、依頼者とのやり取り、等々力警部との公私における関係など、金田一耕助の日常が細かく書かれていて、彼のファンには嬉しい作品である。 ジャンルは、金田一耕助の都会物に分類されるが、都会物特有のエログロさは控えめ。C評価

2019/02/03

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

東京の築地で起きた殺人事件に金田一耕助が挑む!銀座のバーや、外車を乗り回すプロボクサーが出てくる都会派ミステリー。懐具合がさみしい金田一がかわいい。私もお金を貸してあげたい。

2015/07/01

のびすけ

都内の洒落たアパートに住む金田一耕助のもとに、殺人事件を目撃したという女性が訪れる。現場に残された紙片とハット・ピン、現場から移動された死体、現場付近で起きた別の轢き逃げ事件。金田一が複雑に絡んだ事件の謎を解き明かす。最後に明かされる真犯人に別の意味で驚く。横溝先生、それってありなの?なかなかのズッコケ作品でした。併録の「鏡が浦の殺人」は真夏の海水浴場が舞台の作品。お祭りで美人コンクールの審査員をする金田一耕助が可笑しかった。昭和52年発行・第9版読了。

2022/01/10

青蓮

表題作の「扉の影の女」はプロトタイプを先に読んでましたが、シンプルなストーリーがここまで膨らませたのは流石。殺人事件より金田一先生の私生活が興味深く、そっちの方が面白くて和みました。彼は朝食はパン派の模様。ファンサービスに溢れた作品でした。同時収録の「鏡ヶ浦の殺人」は美人コンテストの審査員をする金田一先生。等々力警部も一緒で本当彼等は仲良しですね。張ったりをかます金田一先生にドキドキ。「白と黒」でも張ったりをかましてましたが、結構金田一先生は危ない橋をわたりますね。

2013/12/12

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