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悪魔の百唇譜 金田一耕助ファイル16 (角川文庫)

悪魔の百唇譜 金田一耕助ファイル16 (角川文庫)

悪魔の百唇譜 金田一耕助ファイル16 (角川文庫)

作家
横溝正史
出版社
KADOKAWA
発売日
2000-04-06
ISBN
9784041304280
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悪魔の百唇譜 金田一耕助ファイル16 (角川文庫) / 感想・レビュー

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紫陽花

これも随分昔に読んだ本の再読。時代を感じさせます。「シャーロック・ホームズはいつもパイプくわえているし、コカイン注射するわよ」…。電車の「大踏切にゃ踏切番がいる」、「ガレージを持たぬひとたちは、家のまわりの路面のすみにパークしておく。」…。物語は偶然の連続で構成されています。防犯カメラや科学技術の発達した現代だとなかなか成り立たない構成です。時代は変わったと改めて感じました。

2021/01/23

セウテス

〔再読〕放置車のトランクから、若い女性の刺殺体が見つかる。身元は現場近くの奥様と判明し、お手伝いの証言から怪しいトヨペットが止まっていたと分かる。しかし発見された車のトランクからは、またしても若い男性の刺殺体が出てきたのです。百唇譜とはジゴロ崩れの男が、関係を持った女性の唇紋や身体特徴等を、書き残したノートの事です。この男、百唇譜を盾に女性達をゆすっていた為、1年前に殺害されていたのです。横溝らしさは、薄い作品だと思う。多くの刑事達を登場させ、会話による展開を意識して、新しいスタイルを試した様に感じます。

2015/08/21

みや

別々の車から二人の死体が発見された事件を謎解く金田一耕助の長編。女性の唇紋を収集した『百唇譜』が変態すぎて生理的に気持ち悪く、こんな発想を生み出す横溝先生が今まで以上に好きになった。殺人事件そのものよりも、こちらの方がインパクトが強い。「人の罪をあばくことをもって身のなりわいとしているじぶんというものに対して批判的になり、そこから自己嫌悪が生じる」メランコリーの描写が他作品よりも率直に書かれており、普段の朗らかな金田一先生とは違う一面が印象に残った。陽気なライバル関係である志村刑事とのやり取りが楽しい。

2017/07/02

yucchi

いつの時代にも変な性癖の人っているんだなぁ。大先生はクズ人間を書くのがお上手(笑) 金田一シリーズは後半になると俗物的な動機が多くなってきている気がする。初期の頃のようなもっと重厚感溢れるのが読みたい。

2015/11/26

坂城 弥生

出来れば最後イニシャルトークじゃなくて犯人の名前で書いて欲しかった…イニシャルトークは読みにくい(>_<)

2022/10/06

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