誘蛾燈 (角川文庫)
誘蛾燈 (角川文庫) / 感想・レビュー
Kircheis
★★★☆☆ ノンシリーズ短編集。 ユーモア系とサイコホラー系がごちゃ混ぜになっていて統一感は全くないが、いずれもそこそこ面白く、読んで損はしないと思う。 ただし、ミステリ系は無し。 分かりやすいハッピーエンドの『音頭流行』と、分かりやすいバッドエンドの『妖説血屋敷』が好き。 ラスト何があったか謎な『誘蛾燈』と、タイトル落ちだけどジワジワ怖い『面』も心に残った。
2019/10/30
のびすけ
昭和11年から12年にかけて発表された10編の短編集。叙情的なストーリーに意外性とミステリー要素を織り混ぜたような趣。名探偵ものや本格推理とは一線を画した作風で、いずれも趣深く、粒ぞろい。表題作「誘蛾燈」は男を蛾に例え、夜な夜な妖しい窓の灯に誘われる男たちの憐れな行く末。10編の中では、意外な結末にニヤリとさせられた「身替わり花婿」と「音頭流行」が面白かった。昭和53年発行・第2版読了。
2021/10/27
Yu。
捻りの効きが最高!!どの作品も知己に富んでいてラストの驚愕度に満足しない者などいやしないの10篇の横溝ワールド。。お気に入りは、善意と悪意の使い分けが絶妙な『噴水のほとり』。非常に珍しい‥ なんと白横溝が愉しめちゃう『音頭流行』。どこからともなく聞こえてきそう “おあとがよろしいようで” って‥ もう英国風落語です!その着地にニンマリ『身代わり花婿』。
2017/08/08
Ayah Book
短編なのでやや展開が唐突に感じる作品もあるが、どれもよい。特に「音頭流行」の優しいヒロイン、表題作「誘蛾灯」の恐ろしい美女が印象的。
2017/09/01
李孟鑑
昨年のBOOKWALKERのキャンペーンで、「妖説血屋敷」、「風見鶏の下で」、「誘蛾燈」の3作品だけを読了。どれも、オカルト風に始まってサスペンスで落とす作風ですが、この中では「風見鶏の下で」がいちばん面白かったかな。怪現象ではないけれど十分薄気味悪いし、人の心の暗部というか、歪みのようなものが怖かった。他の2作品は、話が進むにつれ怖さ半減だったので、ちょっと物足りなかったです。
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