悪魔の家 (角川文庫 緑 304-57)
悪魔の家 (角川文庫 緑 304-57) / 感想・レビュー
アーチャー
表題作を含む計7編を収録した短編集。横溝氏の文章もスラスラ読めて、展開も実に分かりやすく、良くも悪くも時代を感じる探偵小説を堪能できます。なかでも私のお気に入りは「黒衣の男」と「広告面の女」ですが、それ以上に杉本一文氏によるカバーイラストはインパクトありすぎですね。
2014/04/15
Kouro-hou
昭和13~15年発表の短編集。横溝角川文庫でも一二を争うキてる表紙絵として名高いw 新聞記者三津木さんのシリーズ物3編を含む。そのうち2つは由利先生も登場するが、一番活躍したのは飼い犬のクロという身も蓋もない話も。自由業の金田一さんと違って、基本リーマン記者の三津木さんは残業で遅く帰って夜道で事件に出くわすという話が多いです。また後の金田一さんの短編の元ネタになる話もいくつかあり、時期的に戦争の影の濃い作品も多い。
2014/08/30
ton
短編集。『広告面の女』話が盛り上がりを見せ始めた所でオチがついてポカーン。。『悪魔の家』憎しみと哀しみの連鎖は悪魔を産む、ってか。『一週間』悪事にはしっぺ返しがくるもの。結構好きな感じ。『薔薇王』短編は長編の前衛的作品が多いと思うのだけれど、この作品は要素が高め。とても良い設定が活かしきれずに消化不良気味かなァ。『黒衣の人』予測つき易し。動機が弱め。『嵐の道化師』ワンコが主役。『湖畔』しんみり。
2018/07/12
yuri_azucena
由利先生シリーズを含む短編集。これが戦前に書かれたものとは信じられないくらい、短くも秀逸な作品揃い。「黒衣の人」の幻想怪奇的な雰囲気が特にお気に入り。
2019/02/12
ホームズ
短編集。由利先生と三津木俊助が登場する話もあって楽しめました(笑)『広告面の女』『薔薇王』は少し雰囲気が違った感じでした。
2009/03/05
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