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金田一耕助の冒険 2 (角川文庫 緑 304-65)

金田一耕助の冒険 2 (角川文庫 緑 304-65)

金田一耕助の冒険 2 (角川文庫 緑 304-65)

作家
横溝正史
出版社
KADOKAWA
発売日
1979-06-01
ISBN
9784041304655
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金田一耕助の冒険 2 (角川文庫 緑 304-65) / 感想・レビュー

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シブ吉

名探偵・金田一耕助と等々力警部のコンビが活躍する短編集のパート2。金田一さんの行くところ、何やら事件が発生する。アタマをかきむしり、檻の中のライオンの様に周囲をウロウロと歩き、なにか会心の事実に気がついたときには、くちびるをつぼめて、ちょっと口笛を吹くまねをする。短編集の中に散りばめられた、事件を推理する際の金田一耕助の描写。その姿形を脳裏に浮かべ、次々と発生する事件を「どう料理するか」楽しみつつ読了。「瞳の中の女」での、ひとしきり推理を披露した金田一の、等々力警部に語った最後の言葉に思わずニッコリ。

2013/12/08

HANA

上巻同様タイトルが「~の中の女」で統一された短編集。どちらかというと上巻に比べて猟奇的なシチュエーションは減ったような印象を受ける。それでも五本中二本が、石膏像に塗り込められた死体というのはなかなか猟奇的。時代こそ違えど乱歩の『蜘蛛男』や『盲獣』を思い出すなあ。他にも金田一を騙る偽手紙に呼び出された女性が殺されたり、リゾートホテルで過ごす金田一等、ファンには見過ごせない作品も多々あり。有名長編に比べると小粒な印象はありますが、それでも金田一の活躍を拝めるというだけで、ファン的には大満足な一冊でした。

2020/07/01

みみずく

「〜の中の女」シリーズ第2弾。石膏像やマネキンの足が出てきたり、生命保険を掛けられた夫…など昔サスペンスドラマでよく見かけたような仕掛けが見られた。こうやって色々使われて廃れたりこなれていったり変化していったんだなあと思った。

2015/02/08

Kouro-hou

「週刊東京」に昭和32年頃に連載された連作短編「○の中の女」シリーズをまとめたモノ、をさらに映画「金田一耕助の冒険」公開で2分冊にしたモノ。そんな事情で舞台は東京近郊と縛りがある。(例外もある) でもって○にハマるのは泥だの鞄だの檻だの物騒な文字が多い。そんなところにいる女はそりゃもう(以下自粛)。短編という事で等々力警部べったりな展開もおおく、バディ物的側面もちらほらしてて雰囲気が好きな連作だったりします。

2014/06/22

**くま**

表紙の和田誠氏による金田一イラストが可愛い! 手が超小さいし、モジャモジャ頭を掻きむしってフケ飛んでるとこもいい! 全5篇の短編集ですが「夢の中の女」がいちばん好きかな。金田一耕助がパチンコ通いしてるのが面白いし、パチンコ屋の名前が「大勝利」というのも笑えるし、パチンコ屋の看板娘のあだ名が「夢見る夢子さん」というのも・・・(笑)。最後の金田一の台詞も最高(笑)。後半はちょっとエログロがキツいけど、横溝先生の柔らかな語りと金田一・等々力コンビの癒しキャラ効果でまぁOK? 「赤の中の女」はまたクリスティネタ?

2014/07/09

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