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迷宮の扉 (角川文庫 緑 304-80)

迷宮の扉 (角川文庫 緑 304-80)

迷宮の扉 (角川文庫 緑 304-80)

作家
横溝正史
出版社
KADOKAWA
発売日
1979-07-01
ISBN
9784041304808
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迷宮の扉 (角川文庫 緑 304-80) / 感想・レビュー

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Kircheis

★★★☆☆ 表題作は金田一が主役のジュブナイル。中学生向けなのでそこそこ本格的。 『犬神家の一族』と類似の状況下で連続殺人が起こる。真相は容易に見抜けるものだが、子供ならかなりドキドキできるだろう。ただし終わり方がチープなのは否めない。 しかし、何故『迷宮の扉』という題名になったのだろう。迷宮要素は全くなかった(笑) ちなみに短編も2編併録されているが、いずれもおまけ程度の作品である。『動かぬ時計』は余韻の残る終わり方で悪くはないのだが、ありふれたストーリーで独創性に欠ける。

2020/05/24

北風

ジュブナイルものですが、子供が読むにはハードと思える、横溝先生独特の死生感がにじみでてます。併録の「動かぬ時計」が泣けますねえ…。

2016/03/08

青蓮

金田一シリーズのジュニア向け作品。とは言え、遺産を巡る確執が元に起きた殺人事件というストーリーで普段の金田一シリーズとそう大きくは変わらない印象でした。多少、ドロドロした人間関係が薄まってる感じはしましたが。短編の「片耳の男」「動かぬ時計」は謎の贈り物がテーマの作品。初めて横溝作品で金田一シリーズ以外の作品を読みましたが「動かぬ時計」が切なくてホロリとしました。

2013/12/08

やっす

久しぶりに読む金田一耕助シリーズ。解説によると中学生向け雑誌に連載された作品の様です。しかし、いざ読んでみるとかなり本格的なミステリになっていて驚いた。双子の兄弟(しかもシャム兄弟!)と双子の館、莫大な財産を持つ父親の死と残された奇妙な遺言状、そして巻き起こる連続殺人と、何とも堂々たる横溝テイスト。トリックと呼べる様なものがなく、推理の要素も殆どないという欠点もあるが、終盤のドンデン返しや意外な真犯人の設定などはいかにもな感じで思わずニヤリとさせられます。併録の少年少女もの短編も雰囲気があって良いですね。

2016/11/24

不見木 叫

金田一耕助のジュブナイルミステリ。ジュブナイルにしては割とドロドロした舞台設定ですが、謎の核心に迫っていく雰囲気は楽しめました。

2014/06/25

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