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金色の魔術師 (角川文庫 緑 304-85)

金色の魔術師 (角川文庫 緑 304-85)

金色の魔術師 (角川文庫 緑 304-85)

作家
横溝正史
出版社
KADOKAWA
発売日
1979-06-01
ISBN
9784041304853
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金色の魔術師 (角川文庫 緑 304-85) / 感想・レビュー

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Kircheis

★★★☆☆ 子供向け冒険小説で金田一がサポート役となる。まぁ最後には美味しいところを全部金田一が持っていくんだけど(笑) 『大迷宮』以来の再登板となる滋くんが更なる大活躍を見せる他、その友達で喧嘩強い子とおどけ者の子が出てくるあたり江戸川乱歩の少年探偵シリーズを参考にしているようだ。 子供向けの割に滋くんの推理はしっかりしていて好印象。ただ残虐な金色の魔術師がさらった子供をずっと生かしておいた点は少し都合良くないだろうか。宝物の発見も所詮は盗品なのでインパクトに欠ける。

2020/05/18

えにくす

「金色の魔術師というのは、わしのことじゃ。今に世間はわしの名前を聞いて、震えあがるじゃろ。けっけっけっ!」突如新宿に現れた、奇怪な老人。都内の7つの礼拝所に、7人の少年少女を生贄に捧げるという。そして立花滋の友人が、吉祥寺の礼拝所で姿を消した。続いてオリオン姉妹が誘拐されて、白金台の礼拝所で姿を消す。滋は黒ねこ博士を紹介されて、新宿三越前に向かう。三軒茶屋、明大前と都内各所で両者の死闘が続く。果たして金色の魔術師の正体は?7つの礼拝所に隠された、恐るべき秘密とは?横溝ジュブナイル作品で、楽しめた。★3.5

2022/08/16

Kouro-hou

金田一耕助の助手として立花滋少年は何作か登場するが、一番活躍しているのは先の「大迷宮」よりこっちであろう。友人二人と少年探偵団を結成、子供を誘拐して生贄にする「金色の魔術師」と対決するのだ。金田一さんの活躍は終盤にとどまり、大人の力を借りながら悪と戦う少年物である。レギュラーじゃないのアンタしかいないからアンタが犯人でしょう?という横溝ジュブナイルの中では怪しい登場人物が複数登場と撹乱要素もあるよ! また敵は宝石をため込んでいると言われ、みかん箱いっぱいの宝石なんていうロマンの無い表現も大好きである。

2014/03/25

ホームズ

ちょっと『夜光怪人』に似てるところもあったような(笑)ジュブナイルなので先の展開も読めるし、黒猫博士とか少し変なキャラクターとかも楽しめました(笑)少年が溶けたり消えてしまったりと不思議な事件はいいですね(笑) 怪人二十面相と明智小五郎の対決のような金田一耕助と金色の魔術師の対決が好きです(笑)やはり名探偵がいて怪人がいるだけで良いですね(笑)

2009/01/28

餅屋

金田一探偵のジュブナイルで『大迷宮』に続く立花滋少年の第二の事件です。▲金ピカのフロックコートに身を包み、金ピカのシルクハットを逆さに持つ『金色の魔術師』は七人の少年少女を生贄にすべく怪しい動きをとる。滋は少年探偵団として大人と連携して立ち向かうが▼赤星博士の仕業なのか?生贄とは?礼拝堂で行われる怪しい儀式は何なのか?金田一探偵が『大迷宮』『女王蜂』で疲れ切り、関西の海辺で静養中とのことで、推薦された黒猫先生とは?合言葉「黒猫千匹、白猫百匹」とは?とても楽しい作品です。ぜひお楽しみください。(1952年)

2021/09/18

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