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脱走と追跡のサンバ (角川文庫 REVIVAL COLLECTION つ 3-1)

脱走と追跡のサンバ (角川文庫 REVIVAL COLLECTION つ 3-1)

脱走と追跡のサンバ (角川文庫 REVIVAL COLLECTION つ 3-1)

作家
筒井康隆
出版社
KADOKAWA
発売日
1996-12-01
ISBN
9784041305089
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脱走と追跡のサンバ (角川文庫 REVIVAL COLLECTION つ 3-1) / 感想・レビュー

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たか

とにかくあらゆる意味で常軌を逸した小説で、シュールレアリズム的な作品だ。 本書の主人公は筒井作品ではおなじみの『おれ』。『おれ』はこの世界で情報による呪縛、時間による束縛、空間による圧迫に苦しみ、この世界は実は贋物の世界で、以前『おれ』がいた本物の世界から誰かに騙されて連れてこられたのだ、と考える。そして以前自分が謳歌していた自由を取り戻すために、この世界からの脱走を決意する…。 ナンセンスギャグやエロティシズム満載で笑わせてくれるが、エンターテインメントとして読ませる筒井氏の筆力は圧倒的である。D+評価

2021/12/01

i-miya

2014.01.03(12/25)(つづき)筒井康隆著。 01/02 (p004) 現在おれのいる場所は、以前おれがいた場所ではなく、現在おれとともに流れているこの時間は、以前おれが身をゆだねていたあの時間とは別の時間だ。 たしかに金銭的自由はのぞんでいたが、そのtめに別の世界を望んだことはなかった。 ほんのすこしましになっただけの金銭的自由。 おれの意志ではない。 引きずり込まれたか。 

2014/01/03

i-miya

2014.02.16(01/25)(つづき)筒井康隆著。 02/14 (P009) 「筒井による『筒井康隆論』」(河野典生)。 おれと正子。 ボートの上。 川下に流れていた方が楽だわ。 あのときの正子の落ち着き具合は、今から思えば怪しむに十分だった。 しかも大粒の雨にもたじろがなかった正子。 水嵩のましたびびんちょ川。 障子窓に当たる!室内は四畳半、夕食する家族があった、すみません。 雨はギターのB弦と高い方のE弦のように細くて鋭い銀色をしていた。 

2014/02/16

i-miya

2013.11.25(11/25)(再読)筒井康隆著。 11/25 (解説=河野典生) パロディ版「筒井康隆論」である。 同時に、いわゆるニューウェーブと呼ぶ前衛SF小説のパロディであることは、第3章=ボサ・モバによるエピローグ、でわかる。 物静かな紳士である筒井。 おれ、僕、私の一人称。 それは彼が覚めた人間だからですよ。 長ずればあらゆる対立する観念を同時に把握する能力。 (本文) (カスタネット・プロローグ) 疲れている。 一晩中おれは自分のいびきで眠むれなかった。

2013/11/25

メタボン

☆☆☆★ 最初から最後まで迷走しっぱなしのドタバタ作品。この手の作品は筒井康隆の真骨頂なのだろう。読み終わったときに、虚無の境地に至った。

2021/06/25

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