そこにある孤影 (角川文庫 緑 306-14)
そこにある孤影 (角川文庫 緑 306-14) / 感想・レビュー
ヨーコ・オクダ
上司との不倫にハマり、恋焦がれるOL・寿美礼が主人公。ある日、その上司の妻が毒殺される。単純な男女の愛憎ミステリかと思いきや、彼らの勤める会社の歪んだ人事問題が絡んできて…。創業当時からの古参メンバーやその親族たちだけが、能力関係なしに幹部職につき、下々の一般社員たちは皆、一流大学卒のエリートたちで構成される某商社。不満を爆発させそうな一般社員側の情報を人事権を握る幹部たちに密告するスパイは誰なのか?手紙の中身の入れ間違い、カムフラージュの恋愛…興味深いポイントがいっぱい。
2023/12/05
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