最後の隠密 (角川文庫 緑 308-8)
最後の隠密 (角川文庫 緑 308-8) / 感想・レビュー
tama
自本 数回目の再読 購入時期不明の昭和46年初版本 古書の可能性あり(恩師が古書店をやってたこともあったので)。書名の作品がとても心に沁みます。勿論SFですがSFを手法として時代を越え、日本人を考察してゆく著者の「知性と優しさ」(これは小松大人の本質なのだと思う)が伝わります。抜け穴にご出演の木田福一氏、実は福田紀一氏の作品も読むことにしました!
2017/07/15
しんこい
冒頭古代中国の話でいったいどうなるかと思いましたが、ちゃんとSF風結末がついていました。表題作と昔の女は、それぞれいまの日本から失われてしまった昔の気風をただ惜しむだけでなくうまく小説化していると思った。
2014/01/16
kenpapa
再読。如何にも的なSFでないところが良い。前半は我が好物の時代物で後半は現代物(そうとも言い切れないが)の短編集。堪能。
2021/05/12
メイロング
SFだけじゃない小松左京の引き出しの多さ。無理にSFオチにしなくてもよかったのでは、ってのがいくつか。
2018/12/05
四不人
20年ぶりくらいに再読。「竜虎抱擁」にせよ「南海太閤記」にせよ、架空戦記で出てそうなネタは既にやってたんだなあ、と改めて感心。表題作も改めて読むと、ともかく知識がこなれているところが素晴らしい。「勉強した」感が全く感じられず、ノンフィクション(幕末の人のインタビュー」)にしか思えない。集中では「イッヒッヒ作戦」が好きだなあ。小松作品はもっと読まれるべき。
2017/02/12
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