旅する女 (角川文庫 緑 308-20)
旅する女 (角川文庫 緑 308-20) / 感想・レビュー
hirayama46
「女シリーズ」から3作品と、単発の短編2編を収録。女シリーズはいずれも幻想的な雰囲気の物語になっていて、小松左京はどちらかといえばストーリーテリングはじっくりとしたものがある印象なのですが、本作もめくるめくストーリーというわけではなく、落ち着いた雰囲気の小説になっていました。叙景的なディティールの書き込み量の密度がよろしかったです。「黄色い泉」は昔のPCゲームのホラー伝奇もののような感覚があり、どこか懐かしい味わいが好みでした。
2024/10/16
八八
小松左京は日本を代表するSF作家のひとりであるが、本著はSF作家のイメージから離れた「女性」をテーマにした短編集である。作品は5本が収められているが、個人的には「握りめし」が印象に残った。小松は、異世界や異星人の様な存在として女性を捉え、幻想的で素晴らしい部分と少し不気味な部分を持ち合わせた存在として描いていると感じた。私自身も異性に対して小松のような感覚を持ち合わせている所があるために、収められた短編のひとつひとつを沁々と拝読することができた。
2023/01/03
ふがし
時代を感じた。この世代の作家はやはり戦争がひとつのきっかけになっているのかもしれない
2010/05/08
洪七公
既読本
1983/09/19
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