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あかん男 (角川文庫 緑 314-4)

あかん男 (角川文庫 緑 314-4)

あかん男 (角川文庫 緑 314-4)

作家
田辺聖子
出版社
KADOKAWA
発売日
1975-10-01
ISBN
9784041314043
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あかん男 (角川文庫 緑 314-4) / 感想・レビュー

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優希

面白かったです。何気ないはずなのにどうしたらここまでおかしく描けるのでしょう。シニカルでユーモアたっぷりの笑おが詰まっていると言えますね。あかん男の話ばかりなので楽しめるのでしょう。少し筒井康隆テイストを感じたのは自分だけでしょうか。

2020/06/11

北風

初お聖さんでしたが、めちゃくちゃ面白かったです! なんというか、話の筋自体はそれほどでもないのに、なぜここまで面白おかしくかけるのか不思議でならないですよ。「狸と霊感」なんてどうしようもなく面白いし、バレバレですが某古典の作者をパロディにした「かげろうの女」なんて最高ですね。あああ…、もっと早くから読んでりゃよかった、お聖さん!!!

2015/01/14

ウメ

田辺聖子というより筒井康隆が書いているような作風。シニカルな笑いというのか、苦笑いのブラックユーモアというのか。それにしてもあかん男揃いの話ばかり。そんなあかん男にさせてしまう女もまたあかん女か。

2013/09/18

horuso

冴えない中年男や霊感少女を描いた古臭いユーモア小説から、右大将道綱の母の嫉妬に満ちた半生まで、幅広い作品が収められた短編集だが、阪神大水害で前妻の連れ子を亡くした喪失感に馴れつつある足の悪い仕立屋の男を描いた、「さびしがりや」がいちばん好きだ。まさに純文学の味わいで、田辺聖子が直木賞ではなく芥川賞を受賞した作家であることを思い出させる。作中引かれている、湊川の雪御所公園にある慰霊塔の文章がなんともいいが、30年近く神戸に住んでいたのに、読んだ覚えがない。今度行ってみたい。

2015/01/28

みい⇔みさまる@この世の悪であれ

☆×4.5…本当に「あかん男」ばっかりですねー(笑)特に男があかんと思うのは「プレハブ・パーティ」のようなスケベ心丸出しの人間がいるとです。そんなに甘いお話はこの国では転がっていませんので(笑)だけれども一番面白かったのは「かげろうの女」です。これはある古典を下地にしているのですが…男女の心情を非常によく描いているな、と感じました。特に女性の嫉妬心、そして男の楽天的な態度…男ってと言いたくなりますが男の人って少なからず本能的にそういうのを持っているのかもしれません。

2012/08/28

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