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ほとけの心は妻ごころ (角川文庫 緑 314-9)

ほとけの心は妻ごころ (角川文庫 緑 314-9)

ほとけの心は妻ごころ (角川文庫 緑 314-9)

作家
田辺聖子
出版社
KADOKAWA
発売日
1980-04-01
ISBN
9784041314098
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ほとけの心は妻ごころ (角川文庫 緑 314-9) / 感想・レビュー

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優希

昭和の夫婦ってこんな感じだったのかなと思いましたが、楽しかったです。結婚してからある程度時の経った中年夫婦の日常がリアルでコミカルなんですよね。妻から見た夫の姿は亭主関白でどこか情けなさも併せ持っているのがユーモラスに感じました。妻ならではの大人の女性心、夫ならではの少し子供じみた心が夫婦として描かれるのが面白いです。酸いも甘いも書き尽くし、一緒に人生を歩むべきだと言いたいのかもしれません。女性のきめ細かい心理の秀逸なところはやはり田辺聖子さんならではの世界だなと思いました。

2015/04/08

hoco

どの物語ももう少し続きを知りたいと思うところでストンと結末がきます。どれも10年ほど連れ添った夫婦を描いていますが、私だったら耐えられないかも、と思う立場の奥さんが多かった。田辺さんの書き方は淡々としていて、蔑むところがないので、そういう夫婦に関しても嫌にならずに読めます。最後の「クワタサンとマリ」が一番印象に残りました。何も問題のない夫婦の話が最後なんだな、いい夫婦だな、なんて読んでいるとそんなことはなくて…正直、マリの気持ちが一番わからなかった。相手の女性にしたらすごく怖い相手なんじゃないかしら。

2015/12/20

Mina.K

男の人ってなんでこうなの?今までにたくさんの女の人がそう思い、それが元で数々のケンカを生んできたであろう男性の生態。これを田辺聖子が書くと、なんかかわいいなと思えるから不思議。こういう気持ちで男の人を見られるようになりたい。大げさに体調不良を訴えるが、あるあるで面白かった。今まで何人もの女性がそれを嘆くのを聞いてきた。

2017/10/08

Umebachi

婚活してるみなさんがお読みいただくといいのではないかと思いました。「理想の夫」「理想の妻」なんていませんから、結婚して10年くらい過ぎて、こんな風に淡々と仲良かったり喧嘩してたりってのが、幸せな結婚なのかなと思わせる田辺先生の語り口が素敵です。

2016/01/25

舞夢

こちらも30円(笑)良くも悪くも日本の夫婦ってこんな感じかなあと想像しながら楽しみました。復古調亭主だけは戦後30年という世界に、やや当惑しましたが。

2011/10/21

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