鬼の女房 (角川文庫 緑 314-12)
鬼の女房 (角川文庫 緑 314-12) / 感想・レビュー
あさらん
『うた恋い。』や『鬼灯の冷徹』に出てきた小野篁が気になり、篁とできればその異母妹が出てくる作品がないかと探して、見つけました!半分エッセイ半分物語のような、鬼をテーマとする話が6編。うち目的のが『水に溶ける鬼』。勉強を教えるうちに異母妹と密かに結ばれるが母親にバレて、そののち異母妹は死んでしまうが、幽霊となって戻ってくる。幽霊妻にびびるどころかほんわか普通に過ごしていく篁!幽霊妻は産まれてこなかった子が転生して産まれくるからと、篁に生きている妻を持つように勧める。勧めておきながらちょっと嫉妬してかわいい。
2014/09/23
まおー
エッセイと小説の中間みたいな1冊。古典の現代語訳だけど、田辺聖子の感性がにじみ出てて良い感じ。平安時代の高貴な人たちの心を垣間見る一冊かな。
2008/12/15
めろりん
さすが田辺聖子、古典強い!今昔物語は私も好きですが、こんなオハナシ引き出せません。小説なのかエッセイなのか、気楽に楽しめる一冊でした。
2015/04/09
s.shinji
何度も繰り返し読んでいる本です。
2009/11/11
marino
再読。平安時代の鬼にまつわる説話や故事を田辺流に紹介。平安文学に造詣の深い作者だけあってユーモラスなものありしんみりするものあり読みごたえがあった。小野篁と妹のエピソードが印象的。花山天皇が藤原道隆、道兼、道長三兄弟に肝試しを命ずるエピソードは今年の大河ドラマのキャストで脳内再生しました。こういうのが再読の醍醐味。
2024/03/14
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