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戯曲 毛皮のマリー (角川文庫 て 1-20)

戯曲 毛皮のマリー (角川文庫 て 1-20)

戯曲 毛皮のマリー (角川文庫 て 1-20)

作家
寺山修司
出版社
KADOKAWA
発売日
1976-01-22
ISBN
9784041315095
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戯曲 毛皮のマリー (角川文庫 て 1-20) / 感想・レビュー

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アナーキー靴下

再読。いつ買ったのか、何故興味を持ったのか、手に取ったきっかけは曖昧。恐らく「身毒丸」(蜷川幸雄演出、武田真治主演のもの)が気に入って(といってもビデオを観ただけだが)、寺山作品を読みたくなった、あたりだと思うが、単純にアングラなものを求めていたときに偶然巡りあっただけかもしれない。希望もなしに怒りと諦念の応酬だけで成される挫折は不条理で哲学的。美しい言葉に彩られた猥雑さは、汚濁にまみれながらも光輝く宝石のよう。戯曲にはつまびらかさがあると思うが、ゆえに意味がわかりかねるところが好きだ。余白のない世界。

2021/05/14

nomak

60年代のアングラ黎明期を感じる。性が解放され始めた時代らしく、登場人物の色合いもサイケデリック。台詞が哲学てきなシーンもありで、とくに『さらば、映画よ』の「誰しもが誰かの代理人である」という男が、「どこかの中年のさみしさの代理をしているのかもしれない」と嘆くのが印象的。

2020/12/30

法水

青蛾館のラ・ママバージョンを観てから表題作を読んだのだけど、印象に残った台詞がオリジナル版にはなかったりもした。その他、森田剛さん主演で上演されたのが記憶に新しい「血は立ったまま眠っている」、Project Nyxの代表作「星の王子さま」など5本の戯曲が収められている贅沢さ。寺山修司さんの台詞のカッコよさを再認識させられた。

2019/03/23

ネロ

『毛皮のマリー』含む戯曲集、これを上演したというのは凄い。 時代背景もあるけれど、読み進むにつれてどんどん内容がきつくなってきた感あり。 最後の『血は立ったまま眠っている』が最初の戯曲で23歳の時の作品と後書きで知ってびっくりした。 実は寺山修司って『書を捨てよ町へ出よう』くらいしか知らなくて、それも読んだ頃にはもう亡くなっていた。 確かに才能豊かな人だったのだと、改めて知った次第。

2014/04/10

山根彬人@凍死トナカイ

久々に読み直したけど、やっぱり毒の効いた絵本というか、映像が思い浮かぶ言葉の綺麗さは見事だなあって思います。所々に難しい表現があっても退屈しないし、内容も好き。個人的には犯罪学と星の王子様が特に好き。

2013/07/11

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