寺山修司少女詩集 (角川文庫 て 1-15)
寺山修司少女詩集 (角川文庫 て 1-15) / 感想・レビュー
三代目 びあだいまおう
なみだは にんげんのつくることのできる 一ばん小さな 海です で幕を開ける寺山修司の少女詩集。やはり美しく言葉を紡ぐなぁと!東大の教授だった知人からのオススメで読みました。 『あなたに』と『目』が特に良かったです!詩集は読まないのですが、たまにはいいかも。いい読書体験ができました‼️🙇
2019/01/25
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。
赤い糸の端と端を結んで / 輪っかをこさえたら / 両の指に / 紐を引っ掛けたり外したり / 紐はかたちを変えていく / 絡めたつもりが 解けてたり / 繋げたはずが 切れてたり / 恋の綾取りはむずかしい / 魔法の言葉で 引っ張ると / 愛のかたちのできあがり / マハリクマハリタ / ヤンバラヤンヤンヤン / マハリクマハリタ / ヤンバラヤンヤンヤン / ☆5.0
2021/04/04
Maki
「なみだはにんげんのつくることのできる一ばん小さな海です」海のいろは何いろですか?海はそのときどきでちがう色をみせます。空のいろを写したり、ひかりや栄養でも見えるいろが違ってきます。いまぼくの海は何いろかな。きみのは何いろかな。恋のパジャマ、ウラオモテヤマコイ、猫するスイッチ、こいはまいにちいそがしい、恋たちの夜、こいとらくん、わたしたちの恋、恋にかまけて、ほんやのこい、恋のエルは。猫=恋。今月読んだ猫本のタイトル。
2019/02/24
鮎
血があつい鉄道ならば 走りぬけてゆく汽車はいつかは心臓を通るだろう/一本の樹にも流れている血がある 樹の中では血は立ったまま眠っている/どんな鳥だって 想像力より高く飛ぶことはできない/書くことは速度でしかなかった 追い抜かれたものだけが紙の上に存在した●黒光りする金属の巨塊を思う。熱い蒸気を濛濛とあげながら薄暗い地平を疾走してゆく。鉄路は血管、冷たい汽車は体の中で最も遠い心臓を駆け抜けてゆく。眠ったままの血が目ざめるとき、斃れる樹があげる悲鳴を汽車は聞かない。鉄路に轢かれた種子の叫びを汽車は聞かない。
2017/05/03
椎名
今月5冊目。読了。
2016/10/07
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